炭素6つのベンゼン環に炭素3つの鎖が繋がっている型をしたものをフェニルプロパノイドと呼びます。この型を持ったものは特有の芳香を示すものが多く、精油成分としても知られてるものが多くあります。

フェニルプロパノイドの基本骨格 
(H省略)

主なフェニルプロパノイド

  • アネトール フェンネル、果実などに含まれる
    主な作用 消化機能亢進作用
  • オイゲノール クローブ、シナモンなどに含まれる
    主な作用 利胆、血小板凝集抑制作用、鎮静作用、鎮痙作用、抗菌作用
  • シンナムアルデヒド ケイヒの樹脂(シナモン)などに含まれる
    主な作用 鎮痙、鎮静作用、抗菌作用,解熱、末梢血管拡張作用 血圧降下作用
  • カフェ酸 クロロゲン酸として初めてコーヒーより単離された
    主な作用 抗酸化、抗菌、抗カビ、抗ウイルス 効果
  • リグナン  ゴマの種子に含有 セサミン、セサモリンに含まれる
    主な作用 抗酸化作用成分 血圧降下作用、抗酸化作用
    補足: ミルクシスルに含まれるフラボノリグナンは、フラボノイドと混ざり合ったもの。

その他、セリ科、ミカン科、マメ科、ジンチョウゲ科などに多く含まれる クマリンは桜などにも含まれ、桜餅の匂いがするのがで特徴的です。
また、クマリンが変形したフロクマリン(フラノクマリン)はアンジェリカの根などに含まれ光感作促進作用を示す事で知られています。

シナモンスティック
ごま

フェニルプロパノイド狭義 についての説明になります