自分で手作り化粧品を作る時に、購入可能な防腐剤について、少しご紹介しますね。
私の講座では、ハーブの抽出液から化粧品を作る時は、防腐剤を入れるか入れないか?どちらか選択していただける様にしています。
防腐剤というと、お肌に悪い、怖い、なんてイメージもあるかと思います、
もちろん、お肌が敏感でいらっしゃる方は、ハーブの抽出物だけでご使用になられる事も推薦しますが
実は現在では、植物由来の防腐剤も数多く存在しますし、安全性も高いものも多いので、
ご参考になさって下さい。

まずは、アルコール類(水性、油性とちらでも使えます)、私の講座では、サトウキビ由来の(BG)を使用しています。
1,3 ブチレングリコール(BG)
石油(アセトアルデヒド)または、植物(さとうきび等による発酵エタノール)から合成される多価アルコール※です。グリセリンと同様水分を吸収する性質があるので、保湿成分として利用されると同時に保存性が高いため、市販の化粧品によく防腐剤として利用されています。すべての人にアレルギーが起こらないわけではありませんが、安全性の高い防腐剤で、低刺激の化粧品などによく利用されています。(10%の含有量で効果を発揮します)
1,2ヘキサンジオール
石油から合成される多価アルコール※でBG同様、保湿成分として利用される。少量(1.5%〜2%)で防腐効果を発揮しますので、低刺激の化粧品によく利用されています。
※多価アルコール =2つ以上のOH「ヒドロキシ基」を持っているアルコールのこと
少し難しいかとも思いますが、構造式をのせておきます。保湿剤として使われるグリセリン(防腐剤の役割はありません)を参考までに一緒に載せてみました。
OHが多いほど、保湿効果は高いので、グリセリンがここの中では保湿効果は高い事になりますが、どちらも保湿効果があることがわかります。



植物より抽出した防腐剤 水溶性、脂溶性のもの等
<ローズマリーオイルエクストラクト〈油溶性〉【0.15~0.5%の濃度で使用】>
ローズマリーから抽出された天然酸化防止剤です。
酸化しやすいオイル、石鹸等に加えられます。
濃い緑色をしています。
変色する事がある事、油性ですので、化粧水にはどちらかというと、不向きとなります
<グレープフルーツシードエクストラクト〈水溶性〉【0.5~5%(推奨1~2%)の濃度で使用】>
グレープフルーツシードエクストラクト(GSE)は、グレープフルーツの種から抽出された植物由来の保存料です。防腐、殺菌、収れん効果があります。化粧水に入れると弱酸性になります。
水性ですので、油性のクリームを作る時などはどちらかというと不向きとなります
<ラディッシュエクストラクト(水溶性 2~4%の濃度で使用)>
ラディッシュエクストラクトは、大根の発酵によりとれるオーガニックの天然成分由来の防腐剤です。さらっとしていて癖のある香りも少ないため、手作り化粧品の材料に使いやすい保存剤です。
水性ですので、油性のクリームを作る時などはどちらかというと不向きとなります
※こちらの濃度等はオレンジフラワーさんより、参考にさせて頂きました。こちらの商品の購入が可能です