Herb-セントジョーンズワートについて

=暗い心を取り戻すことから、別名「サンシャインサプリメント」と呼ばれます=

  • 学名 Hypericum perforatum
  • 英名 St. John’s wort
  • 和名 西洋オトギリソウ
  • 科名 オトギリソウ科
  • 使用部位 開花時の地上部
  • 適応 神経疲労/軽度うつ、季節性感情障害、生理前症候群、更年期障害、創傷、火傷
  • 含有成分 ヒペリシン、ハイパーフォリン、フラボノイド配糖体(ルチン)、タンニン

  • 2000年5月 セントジョーンズワートを含む食品、医薬品は薬物代謝酵素を誘導するため、厚生省(現厚労省)が注意を促す発表をしました。インジナビル等(抗HIV薬)、ジゴキシン等(強心薬)、シクロスポリン等(免疫抑制剤)、テオフィリン等(気管支拡張薬)、ワルファリン等(血液凝固防止薬)、経口避妊薬等 を服用している方は医師の指示に従って下さい、血液中の薬物濃度が下がり、期待される効果が減弱されることがあります。
  • チンキ剤、浸出油において光感作があります、色白の人など、皮膚が弱い方は日光への過度の暴露を避けましょう。塗布した後は6時間から12時間 直射日光を避けて下さい。

安全性については(ドイツコミションE、および、メディカルハーブ安全性ハンドブック)に従っています
健康食品・サプリ「成分」のすべて ナチュラルメデュスンデータベース 日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会監修を参考

古くから、月経困難、傷の手当てなどに使用されてきたハーブですが、近年になって季節性感情障害やうつ症状などの効果が確認され、大きな関心を集めています。毎年6月24日の聖ヨハネの日に収穫すると最も治癒力が強いと言われ、暗い心を明るくする事から「サンシャイン・サプリメント」とも呼ばれています。セントジョーンズワートが抗うつに有効なメカニズムは含有成分のヒペリシン、ヒペルフォリンによるものなど諸説あるようで、まだはっきりはしていませんが、黄色い花部の浸出油は、有効成分のヒペリシンの真っ赤な色素が溶出され、外傷やアロマテラピーの基剤として用いられる他、外用チンキ剤は消毒を兼ねて消炎、鎮痛の目的で用いられています。

セントジョーンズワートの用途

  • ハーブティーは,イライラ、不安を解消してくれるので、就寝前などに服用するのもオススメです。暑い夏の夜などにも。
    但し、睡眠導入剤を服用している方は必ず医師に相談して下さい。併用してはいけない薬剤があります。
  • 傷薬としても使用できます。チンキや軟膏を作ったりして使用すのもオススメです 但し、光感作がありますので、肌に塗布した後は強い直射日光などは浴びないように注意が必要です。
セントジョーンズワート
セントジョーンズワート Wikipedia

参考文献 メディカルハーブの事典 主要100種の基本データ

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