今年の夏、暑かったですね。自宅で栽培していたハーブも葉焼け?が見られたり、結構 ダメージを受けていた気がしています。
さて今回は、ワームウッド(ニガヨモギ)の忌避剤をご紹介します。今年の春先、苗を見つけ、育ててみました。育てるのは虫も付かないですしね。比較的簡単でした。
ただ、ハーブティーとしては、かなり苦く、ハーブティーとしては、ニガっ!余りオススメは出来ないですしね。やぱっぱり、ここは忌避剤でしょ! 。
自分のおうちで作るんですものね。やっぱり、できるだけ、安全なモノで作りたいですよね。
ただ、作って使用してみた結果ですが、(我が家はバジルのアブラムシ対策)
害虫が発生していない時から、たっぷり掛けて、防虫する こんな使い方が一番でした。
少量のアブラムシにも、効き目はあると思いますが、
たぶん、多量の虫には、ちょっと効きは劣るかな。 そんな感じです。
今回は我が家で育てた、ワームウッドを使用しましたが、これ、ペパーミントでも応用できます.
ワームウッドは手に入りにくいですしね。ミントでもお試し下さい。
材料は、以下になりますが、これはあくまでも、適宜です。
虫除け剤ですしね。ニンニク、唐辛子などは、お好みで調整してみて下さいね
ワームウッド(ニガヨモギ)とは?
ヨーロッパからシベリア南部、アフリカ北部にかけて広く分布している日本でよく知るところのヨモギの仲間です。実際、よもぎより白っぽいですが、形状もよく似ています。ただ、お名前からも判る通り、かなり苦いです(^^;)。
古来より。駆虫や毒消し、胃腸薬として、使われてきた歴史があります。
駆除剤として使われていた事から、worm(虫)wood(木)という名前が付いたと言われている薬草となります。(詳しくは下欄⬇️)
材料など
材料
今回は400cc で こんな感じで作っています。
用途が忌避剤ですし、こうでなければというものでは
ないので、お好みで、変更してみて下さい。
<予め作っておくのも>
ニガヨモギのスピリッツ漬け(チンキ剤) 40cc
(スピリッツに干したニガヨモギを漬けて 冷暗所で2週間 置いておきます。にがよもぎの量は、スピリッツがひたひたに被る位かな)
※ スピリッツはお酒として酒店で販売されているもので、アルコール分96%位のお酒です(薬局で販売されている、無水エタノールでも代用可能です、手作りお化粧品などに利用されます。ただし、お酒として飲用はできません)
ニンニク、トウガラシを漬けたビネガー 40cc
(酢に漬けて1〜2週間位置いておく)
ニンニク 2片
唐辛子 3〜4本ニンニク
を100cc 位の食酢に漬け込みました.
お好みで調節して下さい。
後は、水 320cc
と混ぜるだけです。
配分量はこんな感じで仕上げています
アルコール分 10%
酢 10%
水 80%
左から ワームウッドをスピリッツに漬けたところ、2週間後のワームウッドチンキ。唐辛子、ニンニクの酢漬け、最後は合わせて合わせてスプレー容器に💕
ちょい豆 知識
アブサンと西洋画家
皆さんは「アブサン」というお酒をご存じでしょうか、
ヨーロッパで100年に渡り禁じられていた酒で、ゴッホ、ピカソ・・・など多くの画家に愛された、禁断のお酒なんです。このワームウッドを原料としています
実はアブサンは、中毒、幻覚症状を引き起こすとされ、1910年頃から、2011年まで長きにわたって禁止されていました。
特に、印象派の画家として有名なゴッホが、錯乱して自らの耳を切り落した奇行が、彼のアブサン好きによるの過剰摂取によるものではないかとされるなど、長らく、幻覚や中毒性のあるお酒として人々にイメージされてきました。
幻覚症状を起こす原因とされたのは「ツヨン」という含有成分。ただ、現在では、幻覚症状を起こすほどの含有量ではなく、多量摂取しなければ、大丈夫な範囲であることなどが証明され、2011年に解禁されました。
アブサンについて
ヨーロッパでは、今でもアブサン愛好家さんが沢山いらっしゃるようで、独特な飲み方があるようです。角砂糖などに浸して火を灯したり、その角砂糖に水を落として白濁させたり、アブサン専用の素敵なストレイナー(スプーンの様なもの)を使うよです。(これ結構素敵なんです)
日本のお酒屋さんでも、ちょこっと探してみたのですが、
見た感じだと、飲みやすく加工されてるもの?が販売されているのかなって感じです。アルコール度数も低めで、綺麗な緑色(ちょい人工的な色)をしているものが多いようです。
どんなお味かなぁ・・・。今度、アブサン作りに挑戦してみようかしら、
アニス,フェンネルなど一緒に漬け込むようです。
ただ、チンキをペロリと舐めたところかなり苦いです(和名はニガヨモギですものね💦)。
あまりグビグビの美味しいお酒とはならないのではないかなぁ・・・
ハーブとしてのワームウッドの簡単なプロフィール
学名 Artemisia absinthium
英名 ワームウッド
和名 ニガヨモギ
科名 キク科よもぎ属
使用部位 葉部
含有成分 ツヨン、セスキテルペンラクトン、アズレン、フラボノイド、リグナン、フェノール酸、タンニン、シリカ、ポリアセチレン、イヌリン、ヒドロキシクマリン等
効能
消化促進剤また食育増進剤、寄生虫駆除、 忌避作用
学名の Artemisia (アルテミシア)はギリシア神話に登場する狩猟・貞潔の女神 アルテミスに由来しているとされています。また、諸説ありますが、worm(虫)wood(木)という名前が付いたと言われていいるようです。ニコラス・カルペッパー、修道女ヒルデガルド・フォン・ビンゲン等、ワームウッドの治癒力について詳しい記述があり、古来より、有効利用さていた事がわかります。
注意 飲用においては
肝臓または消化器官に慢性的疾患をお持ちの方は使用を避ける。
妊娠中、授乳中の方も使用禁止。
精油においては、含有成分ツヨンが神経毒をもたらすため、多様しない事。