ハーブをブレンドしてみたい

最近はハーブも随分身近な存在になってきましたね。
どこか不調を感じた時に、ハーブティーを購入された方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか?
様々なハーブが入ったブレンドティーを選ぶのも
☺️ワクワクしますね。

ただ、せっかく購入したハーブティーも、
自分好みの味で無かったなんて事も多く、
それが続かない原因の一つだったりしますよね😌

自分でハーブをブレンドできるようになると
自分の症状と共にちゃんとテイストも考慮しながら、
組み立てられるようになります✨️。
きっと貴方の生活にお役立て頂けるのでないか
と思うんです。



エルダーフラワーって、どんなハーブ? 

ブレンドするには、まずそれぞれのハーブのプロフィールを知る事が必要ですね☺️。
ではまずは、ハーブの特徴、プロフィールなど紹介していきますね。

ハーブの簡単なプロフィール

「風邪、インフルエンザ等の初期症状、花粉症の緩和に
効果があることで知られたハーブ」

プロフィール

使用部位 花部
学名: Sanbucus nigra
科名:レンプクソウ科(旧 スイカズラ科)
和名: 西洋ニワトコ
禁忌:知られていない
副作用 知られていない
安全性 適切な使用において安全


但し エルダーフラワーの 葉、熟していない実には青酸配糖体が含まれるので注意が必要です

主要成分

フランボノイド配糖体:(ルチン、クエルシトリン)
フェノール酸(クロロゲン酸)
粘液質
ミネラル(特にカリウム)

作用 発汗、利尿、抗アレルギー

ヨーロッパや北アメリカなどに広く分布し、古くから薬用ハーブとして、利用された歴史があります。小さな薄いクリーム色の花が房状に咲き、甘い香りを漂わせます。

欧米では、優れた発汗、利尿作用を持つ事から、古くから「インフルエンザの特効薬」として知られる他、フラボノイドハーブの代表格と評されるハーブでもあります。
エルダーフラワーに含まれるフラボノイド類、フェノール類、豊富に含まれるカリウム類が、血液循環を促します、発汗、利尿に大きく作用していると思われます。

    エルダーフラワーが適応される主な例

内服

風邪、インフルエンザの初期、花粉症の緩和

(=シングルで飲む場合=
風邪の発熱時にエルダーフラワーの発汗作用を利用する。
成人の場合3gを150ccの熱湯で抽出した茶剤を一日3~4回 できるだけ暖かいうちに飲む。子供の場合体重比によって与える量を変える。

エルダーフラワーはコーディアルという伝統的な飲み物があります。糖度が高いので、子供さんにもオススメです(下記参照)

外用

温湿布などに利用する

抗アレルギー、発汗作用があるので、風邪の引き始めや、冷えの改善などで、温湿布で利用する

  • エルダーフラワーは、温浸剤として利用してみてもよいでしょう
    ((~10%の茶剤)を作って、布に浸し 暖かいうちに患部に当てる)。

    粘液質を含むので保湿効果も期待できます。
    温浸液は24時間以内に使い切って下さい

エルダーフラワーに含まれるケルセチンの効能

エルダーフラワーはフラボノイドハーブの代表格!という表現をすることがあります。
エルダーフラワーに含まれる主なフラボノイドはケルセチン(クエルセチン)と呼ばれるもので、現在様々な効能がある事で注目を集めています。

そのメカニズムなどは不明な点も多いですが、様々な研究がなされています。

以下、ケルセチンの効果とされるものをあげておきます。

抗酸化作用:強力な抗酸化作用がある事が判っています。老化や慢性疾患の予防が期待されます。

脂肪燃焼の促進: ケルセチンには脂肪燃焼を促進する効果があるとされています。特に運動との組み合わせで、脂肪酸の酸化を増加させる可能性があり、ダイエットのサポートになることがあります。

食欲の抑制: 一部の研究では、ケルセチンが食欲を抑制する作用がある可能性が示唆されています。これにより、過食を防ぐ助けになることが期待されています。

血糖値の安定化: ケルセチンは血糖値を安定させる作用があり、インスリン感受性を改善することで、脂肪の蓄積を防ぐことができます。これにより、ダイエット効果が間接的に向上する可能性があります。


抗炎症作用:炎症を抑える効果があり、慢性炎症が関与する疾患(例:関節炎、心血管疾患など)の予防や改善に有益ではないかとされています

免疫力向上:免疫システムを強化する作用があり、風邪やインフルエンザの予防に役立つ可能性があります。

アレルギー症状の軽減:ヒスタミンの分泌を抑える働きがあり、アレルギー症状(鼻水やくしゃみなど)を軽減する効果があるとされています。

血圧の低下:いくつかの研究では、血圧を低下させる可能性が示唆されています。特に高血圧の予防や管理に役立つと言われています。

心血管健康:ケルセチンは、血管を健康に保つのに役立つとされ、動脈硬化の予防や心血管疾患のリスク低減に貢献する可能性があります。

細胞膜の透過性の調整:細胞膜は細胞を外界から隔てる構造で、細胞内部と外部環境との物質の出入りを調整する役割を持っています。透過性が適切であることが、老廃物の排除、酸素の取り込みに関わり、病原菌への抵抗力、老化防止などに役立つと考えられています。

その他、ケルセチンが多く含まれる食材
タマネギ、そば、リンゴ、赤キャベツ ブルーベリーなどのベリー類などなど。

無理なく食事に取り入れる取り入れるていくと良さそうですね

ハーブをブレンドしてみたい =ブレンドしてみよう=

ハーブブレンド 簡単な考え方

ご自分用に利用する場合
まずはそんなに堅苦しく考えないでOK、
但し、
禁忌事項(妊娠中、アレルギー、飲んでいるお薬)などは
しっかり抑えましょう☺️。

ブレンドは始めから多くを混ぜるのではなく、3種類くらいから、初めてみてはいかがでしょう😌。
一回分を大さじ1杯として、
ベースになるハーブを2/3位

それからセカンドチョイスのハーブとサードチョイスを合わせて1/3位
後は、味にアクセントが必要なら、香りが少し強いハーブなどを、茶さじ1/2〜1/3位を

プラス ・・・こんな感じでいかがですか☺️?

エルダーフラワーと愛称のよいハーブブレンドの例

  • 風邪の初期症状、花粉症の緩和
    • ペパーミント(始めから多く入れずに、味を調整していくのがオススメ)
      西洋では、よく使われるブレンドです。
      ミントの清涼感がこわばった筋肉を和らげ、心地よさをプラス。特に鼻閉、頭重があるときに。エルダー4: ペパーミント1くらいの割合で温かいうちに服用
      • 胆石症の方は多量に服用しない
    • +リンデン
      こちらもエルダーフラワー同様、フラボノイド、フェノール、粘液質が含まれ、風邪引きによく使われるハーブです.
      発汗作用があり、ヨーロッパでは古くから使われてきたハーブです。
    • ネトル
      鼻炎によく使われる組み合わせ。エルダーフラワーに含まれるフラボノイドであるルチンが毛細血管透過性の亢進を抑制し、炎症を抑えると同時に、ネトルに含まれるヒスタミンの遊離を抑制してアレルギーを抑えてくれます

  • 風邪の諸症状(鼻づまり等)で、眠りが浅い時
    • パッションフラワー パッションフラワーについては
      精神安定ハーブとして利用されると同時に軽い痛みなどにも利用されるハーブ。子供さんにも使えますが、若干強めにでるため、量は少量に
      • 体質により眠気が強くでる場合もありますので、少し車の運転には気をつけて下さい
エルダーフラワーは風邪の諸症状に有効、かつ、比較的穏やかで飲みやすい味のハーブなので少し清涼感が強めのハーブ
フェンネル(去痰)、タイム(抗菌)などもブレンドしてみるのもいいですね。
喉の乾燥にはウスベニアオイとハチミツなども効果的です(^^)/
これは子供さんにもお勧めです

コーディアルを作ってみよう

エルダーフラワーはイギリスなど、コーディアル(シロップのようなもの)としてもよく使われます。風邪の初期など、特に子供さんにも飲みやすいので、オススメです。

材料
エルダーフラワー(ドライ) 50g
レモン汁       1から2個分
水           350CC
砂糖           500g

作り方
砂糖と水を合わせて火にかけ、溶かす。
一煮立ちしたら、火を止め、
エルダーフラワーを入れ、蓋をして蒸らす。
粗熱が取れたら、レモン汁を入れ、
ストレーナーなどで、漉して できあがりです

7〜8倍に薄めて飲用して下さい。
夏はソーダ水で割っても美味しいですよ
糖度は余り高くないので、冷蔵庫に入れて早めに使い切りましょう。(始めは半分の量で作るのもいいかも(^^)/)

いかがでしょう。エルダーフラワーは風邪、花粉症の症状に使えるハーブで、子供さんにも比較的与えやすいハーブです。ストックしておくのもいいかなぁと思いますよ。

ここから先は 参考までに
エルダーフラワーの魅力を深めるために・・・

ルチンとケルセチンの関係 サントリー 特○のケルセチンゴールドとは

ここ数年、CMでよく耳にしませんか?  特○「ケルセチンゴールド」。
これはサントリーホールディングス トクホ(特定保健用食品)の緑茶、特保伊右衛門の名称の含有成分名ですね。
気になって調べてみました。ケルセチンゴールドはケルセチン配糖体の事、エンジュ(マメ科の植物)から抽出されたルチンを改良して吸収しやすくしたもののようですよ。
==ルチン== 
蕎麦 特に「ダッタンそば」などに多く含むなどとして、数年前に話題になりました。
このルチンは ケルセチンに糖がくっついたもの。ケルセチン配糖体の事です。
実は、ケルセチンは フラボノイドの中でも、水に溶けにくい性質をしています。ケルセチンに糖がくっつくことで、幾分水に溶けやすくなるものの、それをさらに改良して、水溶性の性質を増したモノが「ケルセチンゴールド」のようですよ。

エピソードetc

  • イギリスの民間伝承では、エルダーの花が咲くと夏が始まり、実が熟すと夏が終わると言われる
  • スコットランドでは、古くから、悪霊と魔力を追い払うためにエルダーの木を家の裏に植えた
  • ヨーロッパでは、コーディアルだけではなく、ワインに加えたり、パイ、フリッターなど、用途も多岐に渡る。
  • 和名のニワトコ(庭常)は庭に植える木(ミヤコツギ)と言う名前が語源とされる説がある、漢語の名前は接骨木とも書き折れた木を繋げる薬効があるとされた事が由来とされている。
  • イギリスでは、トイレの近くに植えて、虫除けに使われていたとの話がある。
  • イギリスなどでは、昔、子供が、エルダーの木を使って、空気鉄砲を作って遊んでいた。この様子はシークスピアの一文にも登場する

参考 

メディカルハーブ 試験対策 問題!! 参考までに☺️

欧米では(   )の特効薬と呼ばれる。
エルダーフラワーの特徴は (   )、(  )効果が高い事。
エルダーフラワーは(    )ハーブと呼ばれる。
エルダーフラワーには、(   )作用もあるため、花粉症にも効果がある
ハーブティーだけでなく(   )と呼ばれる伝統的な飲み物が有名で、
子供にも飲みやすい飲料として知られる。

答え
インフルエンザ
発汗、利尿
フラボノイド
抗アレルギー
コーディアル