最近はハーブも随分身近な存在になってきましたね。どこか不調を感じた時に、ハーブティーを購入された方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか?
様々なハーブが入ったブレンドティーを選ぶのも、☺️ワクワクしますね。
ただ、せっかく購入したハーブティーも、自分好みの味で無かったなんて事も多く、
それが続かない原因の一つだったりしますよね😌
自分でハーブをブレンドできるようになると、自分の症状と共にちゃんとテイストも考慮しながら、
組み立てられるようになります✨️。きっと貴方の生活にお役立て頂けるのでないかと思うんです。
では
第3回目
今回はハイビスカスについてみていきましょう
ハイビスカスティー 皆さんは飲んでみたことはありますか?
綺麗なルビー色💕
この色からして・・・
ハイビスカスティーのハイビスカスって
・・・ってこのお花かな?
いえいえ、実はハーブティーで一般に使うのは、
こちらのお花ではないんです。
ハーブティーで使われているのは
こちら ↓ ローゼルと呼ばれるもので、こちらになります。
ハワイや沖縄などで見かける観賞用のハイビスカスと
同じ属(Hibiscus)ではありますが、
この白っぽいお花のものなんです。
そう、全然赤くない〜。
でもよく見てね、お花の横に付いてるつぼみのようなもの。⬆️
そう、このお花の萼の部分がお茶になるんですね。
(萼?。 例えば、茄子のへたなんて想像してみて下さい。ヘタは萼が果実に残ったものなので、判りやすいかもしれませんね)
では、まずハーブの特徴、プロフィールなど紹介していきますね。
ハイビスカス(ローゼル)について
ハイビスカスティーを有名にしたのは、オリンピック選手
みなさんは アベベってマラソン選手、ご存じですか? アベベ・ビキラ(Abebe Bikila)さん。もう随分前のお話ですが、なんと、このアベベさん、ローマオリンピック(1960年)と東京オリンピック(1964年)、の2つとも、裸足でレースに参加し、2個の金メダルを獲得したエチオピアのマラソン選手です(裸足・・・すごい)!。
で、このアベベさんがレース時の水分補給に持参して飲んでいたのが、この真っ赤なハイビスカスティー。
裸足のメダリストと 当時まだ珍しかったこのハイビスカスティーに、
関係者が興味を持つのも判る気がしますよね。
写真はローマオリンピックでゴールするアベベさんです(wikipedia よりお借りしました)
ハイビスカスティー、最近では、ファミリーレストランなど、フリードリンクコーナーでも、
ティーバッグがストックしてあったりして(ローズヒップのブレンドが多いですね☺️)。
随分身近になった印象があります。
ほどよい酸味が、見た目の鮮やかさと相まって、
とっても魅力的なハーブティーではないかと思います。
ハイビスカスのこのほどよい酸味〜💕。
これは、主成分である クエン酸によるものなんですね。
クエン酸というと、レモンなど思い浮かべる方も多いと思います。
私たちが若い頃は、運動会などの時に、
よくレモンをスライスして
ハチミツ漬けしたものを持参していましたし、
上記でもご紹介した、マラソン選手のアベベさんも、
クエン酸が豊富なハイビスカスティを
持参して競技に臨みました。
運動とレモン等、クエン酸は
昔から、よく知られた組み合わせではありますよね。
でも、これって、何故?
実は
このクエン酸は、私たちの生命に関わる
エネルギー生成や疲労回復に重要な働きをしているんです。
クエン酸が身体に重要な理由
少し難しい話になりますが、
私たちが口にした食べ物の栄養素は
取り込まれると、消化管を通し、
様々な過程で分解され、
小さな分子アセチルCoAという物質になります。
このアセチルCoAが、まず、オキサロ酢酸が結合してクエン酸となります(図1)。
その後、図の様に、次々と姿を変えていくのですが、また最終的にクエン酸に戻るというサイクルを繰り返します。
このサイクルをクエン酸回路といいます。
実はこのサイクルの中で細胞の生存に不可欠なエネルギー伝達物質を作り出しているんです。
これをATP(アデノシン3リン酸)といいます。
このATPは、筋肉の疲労回復や活性酸素を作らせない働きを活性化させる等、絶えず新陳代謝に必要な役割を担っています。
このクエン酸サイクルをキチンと機能させる事が
人間が健康維持、生命維持にとても必要なのですね。
図1
ハイビスカス(ローゼル)が適応される主な例
上記のように、
ハイビスカスの クエン酸による、体力回復効果はご説明させて頂いた通りですが、
それ以外にも、
利尿作用(排泄をよくしますので、むくみなどにもいいです)。
降圧作用(血圧を下げる働き)
緩下(便秘)など、あげられます。
是非ご参考になさって下さい。
ハーブをブレンドしてみたい =ブレンドしてみよう=
ブレンドの方法
ご自分用に利用する場合
まずはそんなに堅苦しく考えないでね、
ただ、禁忌事項(妊娠中、アレルギー、飲んでいるお薬、摂取量)などは しっかり抑えましょう☺️。
そしたら
始めから多くを混ぜるのではなく、2〜3種類くらいから、初めてみてはいかがでしょう😌。
まず、効能などを参考にして、
貴方が試してみたいベースハーブを(ここでは、1回分 大体大さじ1位で考えています)
1回分だいたい、2/3位、
次に貴方が選んでみたいハーブ(セカンドチョイスのハーブ)を 2種類 合わせて 1/3位。
後は、味にアクセントが必要なら、アクセントチョイスのハーブを茶さじ1/2位を
プラス ・・ こんな感じでいかがかと思います
(こちらはあくまでもブレンドしやすくするための参考として記述)
(ベーズ🌿)・・・ベースチョイスにもなるハーブ
(セカサド🌿)・・・セカンド、サードチョイスにもなるハーブ
(アクセ🌿)・・・アンセントハーブになるハーブ
注意
出来るだけ、注意しなければならない事項 禁忌については書いておりますが、個人差もございます。
特にご自分で長期飲まれる場合 不安がある場合などは、医師の指導に従って下さいね。
ハイビスカスと愛称のよいハーブブレンドの一例だよ
ハーブの組み合わせは無限大〜
基本的な一例としてあげてみますね✨️
- 風邪の引き始めや、病後の体力回復(ビタミンCの補給)
- +ローズヒップ(セカンドチョイス)
この組み合わせは既にご存じの方も多いかもしれませんね。ハイビスカスとローズヒップのブレンドはそのままティーバックになってたりしますね。ハイビスカスに含まれる植物酸とローズヒップに含まれるビタミンCは亜鉛や鉄などミネラルの吸収をアップさせるなど、相乗効果が期待できますので、GOODな組み合わせですね。
但し ローズヒップに含まれるビタミンCはもろい性質をしていますので、できるだけ新しい ものを選んで下さいね
- +ローズヒップ(セカンドチョイス)
- 高血圧ぎみの方のストレス緩和
- +リンデン(セカンドチョイス、(ベース🌿))
+ペパーミント(セカンド、(アクセ🌿))
- +リンデン(セカンドチョイス、(ベース🌿))
- 便秘気味の方に
- +ダンディライオン(セカンドチョイス、(ベース🌿))
- +フェンネル(お腹の張りの改善)(セカンド、(アクセ🌿))
- その他、利尿作用がある ダンディライオン(胆嚢炎、腸閉塞禁忌)、ネトル、ペパーミント などもオススメです
私は☺️
私は、ゆず茶やハチミツレモン、等と一緒に冷たくして飲んだりもよくしますし、スパイス系のもの、シナモン、フェンネルなども、アクセントに加えて飲むのもオススメしています。
ハイビスカスを使って、コーディアルを作っておくのもよいですね。クエン酸のほどよい酸味。
夏の暑い時などにも美味しく頂けますね。子供さんにも是非。
参考までに レシピを貼っておきますね。
材料
ハイビスカス(乾燥)7g
水 200cc
砂糖 60g
レモン汁 小さじ1
- 分量の水にハイビスカスを入れ、30分位 置いておく
- 1を火に掛けて、砂糖を加え、5分位煮出す
- 粗熱が取れたら、レモン汁を加えて、冷蔵庫で保存(消費期限 4週間位を目安に)
いかがですか?なにか、飲んでみようと思う組み合わせはありましたか?。
ハイビスカスのクエン酸が持つ酸味。冷やしても美味しいです。
暑さでお疲れ気味の身体に、夏にぴったりの飲み物だと思います。
では、最後に、ハーブのエトセトラ 〜 のコーナー
ハイビスカスの魅力を深めよう
メディカルハーブ 試験対策 問題!! 参考までに☺️
ハイビスカスの注目成分は( )。
ハイビスカスの赤い色成分は ( )。
<クエン酸回路>
私たちの身体は栄養素を分解する際、細胞の中でさらに小さな分子(アセチルCoA)などになります、その時( )を産生する。
ATPは( )の略で( )(塩基)に糖が結合した( )と言う骨格に( )が3個結合したものです。
答え クエン酸
アントシアニン
ATP
アデノシン三リン酸 アデニン アデノシン リン酸
本日はここまでに☺️。読んでいただけて嬉しいです。
ハーブの魅力を少しでも感じていただけたら幸いです。