ネトルは「春に体の下地を整えるハーブ」
ネトル(Nettle/和名:セイヨウイラクサ)は、
香りが特徴のハーブではないんですが、
ネトルが本領が発揮するのは、
冬から春への切り替わり。
特に、
花粉症をはじめとした春季の不調が出やすい時期に、
体の下地を整える役割を担うハーブです。
ネトルと花粉症 ― なぜ春に使われてきたのか
ネトルは、
ヨーロッパの伝統的ハーブ療法において
”春季療法”に使われてきた代表的なハーブなんです。
(春季療法とは、春に起こりやすい不調に備えて、冬から春への切り替わり期に体調を整える考え方です)。
花粉症対策のハーブティーとしても広く知られています。
成分から見る「下支え役」という性質
ネトルが春に向く理由は、
その成分構成を見るとよりはっきりします。
ネトルは
抗ヒスタミン作用が示唆されている成分を含むこと、などから、
炎症に関わる反応を穏やかにする方向で研究されているハーブですし
ネトルに多く含まれるのは、
- 鉄
- カルシウム
- マグネシウム
- ケイ素
といった、ミネラル類。
さらに、
- クロロフィル
- フラボノイド(ケルセチンなど)
など、これらは
体の反応を安定させる方向に働く成分です。
ネトルの歴史 ― 実はとても古いハーブ
ネトルの利用は非常に古く、
古代ギリシャ・ローマ時代の文献にも登場します。
- 食用(野菜として)
- 繊維植物(衣類やロープ)
- 伝統的な薬草
として、
身近で実用的な植物でした。
中世ヨーロッパでも、
春先に若葉を摘み、
体調を整えるための季節のハーブとして用いられていました。
つまりネトルは、
「特別な薬草」ではなく、
暮らしの中で使われ続けてきたベースハーブなのです。
ネトルは“効かせる”より“支える”
ネトルの本質は、
- 体の土台を整える
- 季節の変わり目に備える
という下支え役 かな。
ブレンドに入れると、
- ハーブの輪郭を受け止め、刺激を和らげる方向へ働きます。
ネトルティーで春の「準備」
ネトルティーは、現代の暮らしに当てはめると、目安としてちょうどよいのが
バレンタインの頃(2月中旬)。
寒さが緩み始め、
体が「春モード」に移行し始めるタイミングです。
この時期から少しずつ取り入れることで、
春の環境変化(花粉症など)に穏やかに備える使い方になるかと思います。
「症状が強く出てから大量に飲む」より、
早めに、淡々と続ける方がネトルらしい使い方になると思います。
ネトルの「海藻っぽさ」は欠点ではない
ネトルティーを初めて飲んだ人がよくおっしゃるのが、
「ちょっと海藻っぽい」
「わかめみたいな感じ」
この海藻嗅・青菜感は、
実はネトルの大きなヒントです。
ネトルはミネラルが豊富で、
クロロフィルも多く含まれます。
そのため、
味や香りが「海藻寄り」。
ここを無理に
「お茶として楽しもう」としない事も選択肢の一つかな。
発想を変えて「わかめスープ的」に使う
ネトルの風味は、
スープ方向に寄せると非常に相性が良いです。
たとえば、
- 乾燥ネトルを少量
- わかめ
- だし
- 塩少々
で作る、わかめスープ風。
ネトルを
青菜・海藻臭をこんな風に扱うと
違和感が一気に減りますよ。
ネトルは、
料理でもハーブティーでも、
主張しない方がうまく働くタイプです。
春季療法としてのネトルの使い方まとめ
- 飲み始めの目安:2月中旬(バレンタイン頃)
- 目的:花粉症など春の不調への「準備」
- 立ち位置:治療ではなく、体調管理の補助
- 味の工夫:お茶にこだわらず、スープ利用も◎
ネトルは、
春に向けて体を「整えにいく」人のハーブ。
ネトルは、
香りを足すハーブではありません。
ブレンドの中では、
- 味の下地を整える
- 全体を「栄養寄り」に安定させる
という基盤担当になります。
例えば、
ネトルが軽さを受け止め、春らしい飲み心地に
ネトル+カモミールなど
刺激を和らげ、日常使いしやすく
ネトル+ミント少量などなど
お試し下さい。
ネトルは、
派手さはありませんが、
この静かな準備が、
春をだいぶ楽にしてくれます。

今日の一言
「ゴルフのキャリーさん。「ファー」って言わないけど、
ちゃんと見ててくれるキャリーさん かな?😁」
次回は ハーブプロフィ−ルの第6回
37.フェンネル =滞りを緩めるハーブ=です
ひたちなか市のハーブ教室、どうぞさんのハーバルスタジオでした
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