ハーブをブレンドしてみたい

最近はハーブも随分身近な存在になってきましたね。
どこか不調を感じた時に、ハーブティーを購入された方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか?
様々なハーブが入ったブレンドティーを選ぶのも
☺️ワクワクしますね。

ただ、せっかく購入したハーブティーも、
自分好みの味で無かったなんて事も多く、
それが続かない原因の一つだったりしますよね😌

自分でハーブをブレンドできるようになると
自分の症状と共にちゃんとテイストも考慮しながら、
組み立てられるようになります✨️。
きっと貴方の生活にお役立て頂けるのでないか
と思うんです。

ブレンドするには、まずそれぞれのハーブのプロフィールを知る事が必要ですね☺️。
ではまずは、ハーブの特徴、プロフィールなど紹介していきますね。

記念すべき~(^o^)第1回は

ジャーマンカモミールて、どんなハーブ? 

ハーブの簡単なプロフィール

ジャーマンカモミールについて

「胃、腹部の不調、またリラックスしたい時」などによく使われるハーブです

簡単なプロフィール

使用部位 花
注意:キク科アレルギーのある方、カモミールアレルギーのある方は使用を控える。真正ジャーマンカモミールと使用する事、それ以外だとアレルギーを誘発するとの報告があります。


ブレンド:ベース,セカンドチョイス

主要成分

精油成分:マトリシン(カマズレン)、フラボノイド配糖体(アピゲニン)

作用 消炎、鎮静、鎮痙、駆風

    ジャーマンカモミールが適応される主な例

内服

胃痛・膨満感

(=シングルで飲む場合=
成人の場合3gを150ccの熱湯で抽出した茶剤を一日3~4回 子供の場合体重比によって与える。胃痛などで用いる場合は空腹時に。
飲用する際に、仰向けに横になり、左を下にして、ゆっくり一回転、最後は右を下に。
(ジャーマンカモミールの回転療法と言います)

外用

肌荒れ炎症の緩和

  • 湿布剤として利用してみよう(~10%の溶剤)を作って、布に浸し患部に当てる
  • 入浴剤として使用するなら1ℓあたり5gの煮出し液を作り、浴槽に入れる

その他 利用例

芳香性苦味健胃薬、発汗薬、消炎、抗アレルギー、鎮静、安眠薬、駆風薬として利用される他、リキュールの香料、軟膏、シャンプーなどにも利用されています

ハーブをブレンドしてみたい =ブレンドしてみよう=

ハーブブレンド 簡単な考え方

ご自分用に利用する場合
まずはそんなに堅苦しく考えないで、

禁忌事項(妊娠中、アレルギー、飲んでいるお薬)だけ
しっかり抑えましょう☺️。

ブレンドは始めから多くを混ぜるのではなく、3種類くらいから、初めてみてはいかがでしょう😌。
一回分を大さじ1杯として、
ベースになるハーブを2/3位

それからセカンドチョイスのハーブとサードチョイスを合わせて1/3位
後は、味にアクセントが必要なら、茶さじ1/2位を

プラス してみましょう

カモミールと愛称のよいハーブブレンドの例


基本的な一例としてあげてみますね✨️
(但し、健康に不安がある方は まず医師の指導を優先させて下さい)

  • 胃炎症状がある時
    • ペパーミント詳しくはこちらもアクセントハーブ) 
      胃の平滑筋に直接作用する事で知られています。その他、ミントの清涼感が胃のむかつきなどにすっとリラックス効果をもた
      らしてくれます。
      • 胆石症の方は使用不可です
    • パッションフラワー詳しくはこちらも(ベース、セカンドチョイス)パッションフラワーについては
      精神安定ハーブとして利用されると同時に軽い痛みなどにも利用されるハーブ。子供さんにも使えますが、若干強めにでるため、ブレンドなどがオススメとされています。代用ハーブとしては(レモンバーム、レモンバーベナ等)
      • 体質により眠気が強くでる場合もありますので、車の運転には気をつけて下さい
  • 腹部膨満感
    • キャラウェイ(アクセントハーブ)
      腹部膨満感によく使われるハーブです。その他、似たものとしては形状もそっくりなフェンネル。どちらも駆風作用(腹部ガスを出す作用)がありますが、キャラウエイ>フェンネルとなります
      • まれに呼吸器系のアレルギーが起こる場合あり
    • ペパーミント(アクセントハーブ)
      (上記とともに)利胆作用もあり、消化不良、鼓腸(お腹が張る)にも使われるハーブです
  • 不眠導入障害
    • バレリアン詳しくはこちら(アクセントハーブ)
      睡眠導入によく使われるハーブですが、独特の強いニオイを持ち、シングルでは少し飲みにくいハーブです😅で、他のハーブとブレンドして飲まれる事が多いです。レモン系などのハーブと相性がいいようです。
      • ドイツなどでは、車の運転は控えるようにとの注意書きあり
    • +パッションフラワー,ペパーミント(上記参照)
  • 月経前症候群 
    • ラズベリーリーフ詳しくはこちらも(ベース、セカンドチョイスとなるハーブ)
      • 別名「安産のお茶」として知られるハーブで、子宮の骨盤回り平滑筋の緊張を調整すると考えられているため、月経痛、月経過多、月経前症候群などにも使われる。
        • 但し、妊娠中の初期には使用できません
    • セントジョーンズワート詳しくはこちら(ベース、セカンドチョイスとなるハーブ)
      • 暗い気持ちから明るさを取り戻す事から、別名「サンシャインサプリメント」と呼ばれるハーブ。軽度うつによく利用されるハーブ
        • 但し処方される薬に影響を及ぼす事で知られるハーブですので、病院にかかっている方などは医師の指導に従って下さい

以下がでしょう。これブレンドしてみたいなど、思ったものはありましたか☺️?
ジャーマンカモミールはスーパでも最近よくみかけるようになりましたし、Amazonさんでもすぐに見つける事ができます。是非試してみて下さいね☺️

ここから先は 参考までに
ジャーマンカモミールの魅力を深めるために・・・

フレッシュティーで飲んでみよう

春から初夏にかけて咲くカモミール
摘んだばかりのカモミールの花10個くらいを300cc 位のお湯で抽出

ほんわり、青リンゴの香りが漂うティーに仕上がり、とっても美味しいですよ。
就寝前など、リラックスしたい時などにオススメのハーブティーです。

参考 成分カマズレン

ジャーマンカモミールに含まれる精油成分であるマトリシンは蒸留すると青色のアズレン(カマズレン)に変化します。強い消炎作用があることで知られ、アズレン(アズノール)は現在、うがい薬、傷薬などの原料として幅広く利用されています

メディカルハーブ 試験対策 問題!! 参考までに☺️

ジャーマンカモミール 主要成分
 消炎成分である(    )、(    )、蒸留する際に(     )に変化する(     )、
フラボノイドではり強力な鎮痙作用のある(      )

答え
カマズレン、αーピサボロール、 カマズレン 
マトリシン
アピゲニン

参考 ジャーマンカモミールとローマンカモミール

  • ジャーマンカモミールは一年草。ローマンカモミールは多年草
  • ジャーマン,ローマン、どちらも花にほのかに青リンゴの香りがあり、フレッシュティーとして美味しくいだだけるが、ローマンカモミールには花だけではなく、葉にも青リンゴの香りがある。
  • ローマンカモミールは背丈が低く、広がる様に育つのに対し、ジャーマンカモミールは立てに伸びる
  • ジャーマンカモミールの花床は空洞になっているのが特徴で、ぽっこりしているのが特徴
  • ジャーマンカモミールに比べ、ローマンカモミールは苦味が強いので、ハーブティーではジャーマンカモミールが一般的であるのに対し、精油ではローマンカモミールの方が芳香的には優しい香りであるため、一般的によく利用される

エピソードetc

  • 紀元前2000年の古代バビロニアでも薬として使われたと言われています。
  • 我が国では江戸時代にオランダやポルトガルから伝わり「カミツレ」として日本薬局方にも記載されています。カミツレはオランダ語のカミルレが訛ったもの。
  • スペインではシェリー酒の香り付けに用いられています
  • 現在、鳥取、岐阜岡山などで栽培が行われています
  • ピーターラビットのお話の中でお腹を壊したピーターにお母さんがカモミールティーを飲ませる場面がああります。「お母さんのハーブ」の愛称があり、安全性が高く、幅広い効能がある事で知られています。子供が香りが強いと感じる時は、ミルクとのブレンドがよく知られている

ジャーマンカモミール プロフィール

  • 学名 Matricaria chamomile
  • 和名 カミツレ
  • 科名 キク科
  • 使用部位 花部
  • 含有成分 精油(αービサボロール、カマズレン),セスキテルペンラクトン(マトリシン)、フラボノイド(アピゲニン、ルテオリン
  • 適用 胃炎、胃潰瘍、生理痛、皮膚炎、口内炎など
  • 適切な使用において安全
  • 但し、キク科 アレルギーの方は使用不可
  • 薬剤(ホルモン製剤、血液凝固薬、肝臓で代謝される薬、避妊薬、鎮静薬)などは効果に影響を与える可能性があるとの報告もあります。医師の相談を仰いで下さい。

主な成分は消炎成分
マトリシン(カマズレン)、αービサボロール、
強力な鎮痙作用を発揮するフラボノイドのアピゲニン
などが知られています。

  • カマズレン・・・セスキテルペン。鮮やかな青紫色をしています。マトリシンが蒸留で変化して生まれる精油成分。カマズレンを少し変化させて安定させたものが、アズレンです。
    病院で処方されたうがい薬が真っ青だった事ありませんか?。アズレンには抗炎症作用があるので、うがい薬によく使われる成分です。近年ではアトピー性皮膚炎にも効果が期待され、研究が進んでいます。
  • α-ビサボロール・・・セスキテルペン。花のような甘い芳香があります。抗不安作用、鎮痙作用をもたらすとともに、エストロゲン活性を示します。また、肌を保護抗刺激性、抗炎症性、抗菌性を持つことが知られています。
  • アピゲニン(フラボノイド誘導体)・・・αピサボロールと共に、エストロゲン活性に働きかける他、」中枢神経系に働き、抗不安作用や鎮痙作用をもたらす。
ジャーマンカモミール
ジャーマンカモミール

参考 健康食品・サプリ「成分」のすべて ナチュラルメデュスンデータベース 日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会監修
安全性については(ドイツコミションE、および、メディカルハーブ安全性ハンドブック)に従っています