古くから皮(鞣皮 tan)をなめす時のなめし剤として使われていました

タンニンは古くから皮(鞣皮 tan)をなめす時のなめし剤として使われていた植物成分で、皮膚などの表面をキュッと引き締める(収れん)作用があります。
タンニンはワインなどに含まれる事はよく知られていますが、タンパク質、金属などと強い親和性(容易に溶けあう)を示し、難溶性の沈澱を形成するポリフェノールです。タンニンは植物に広く分布し、収れん作用以外にも、止瀉、抗酸化、抗ウイルス、抗腫瘍作用など、報告されています。

タンニンは大きく分けると加水分解型タンニンと縮合型タンニンに分類できます。
加水分解型タンニンは酸、糖などに加水分解されるタンニン、縮合型タンニンは、加水分解されにくいものです。
中でも、近年注目されるのが後者の縮合型タンニンで、緑茶に含まれるカテキン(エピガロカテキンガレート等) もこちらに含まれます。縮合型カテキンはアルコールなどで溶解するのが効果的です。

カテキンに関してはこちらを参照下さいね

赤ワイン