=甘さは砂糖の50倍、古くから医療に用いられてきたハーブです=
- 学名 glycyrrhiza glabra
- 和名 カンゾウ(甘草)
- 科名 マメ科
- 使用部位 根部およびストロン(ほふく枝 地上近くを這って伸びる茎)
- 含有成分 トリテルペンサポニン フラボノイド イソフラボン カルコン クマリン
- 適用 鎮咳 去痰 消炎 抗アレルギー 抗ウイルス
- グリチルリチンは副腎皮質より分泌される鉱質コルチコイドであるアルデステロン様の作用があり、過剰投与で偽アルデステロン症(低カリウム血症、浮腫、高血圧など)が生じる可能性がありますので注意が必要です。
- 妊娠中は使用しない
- 医療従事者の監督下以外での長期使用以外、多量の服用はさける。服用期間は6週間が上限
- 高用量、長期服用で利尿薬や強心配糖体などとの薬物相互作用発現の可能性があります。
安全性については(ドイツコミションE、および、メディカルハーブ安全性ハンドブック)に従っています
砂糖の50倍の甘さを持ち、古くから伝統医学で用いられてきたハーブです。古代ギリシアではリコリスの根を喘息や乾いた咳、肺の病に使われていたとの記録が残っています。
科学的な研究によればリコリスは消炎作用や去痰作用、粘膜の刺激を緩和する働きが報告され、さらに近年では、抗ウイルス作用や免疫賦活作用が確認されています。リコリスの作用の中心はトリテルペン系サポニンのグリチルリチンと考えられていますが、その他の成分とも協働して、相乗効果をもたらしている様です。
今では、漢方の処方に繁用されているリコリスですが、ドイツでは胃、十二指腸などの消化性潰瘍、上気道カタルやうっ血に用いられています。
リコリスティーと一緒に、体を温めるシナモンやジンジャーを摂取してみて下さい。冷え性や風邪の予防にも効果が期待
参考文献 メディカルハーブの事典