生きた化石=イチョウ(ギンコウ)=
- 学名 Ginkgo biloba
- 日本名 イチョウ
- 科名 イチョウ科
- 使用部位 葉部
- 含有成分 テルペンラクトン(ギンコライト ビロバイト)、フラボノイド配糖体
ギンコール酸 - 適用 認知症 めまい等(脳血管神経障害 末梢循環障害 冷え性
- 極まれに 胃腸障害、頭痛、アレルギー皮膚炎を起こすことがある。
- 血液抗凝固薬、ニフェジピン(カルシウム拮抗薬 末梢血管や冠動脈を広げることで血圧を下げたり、狭心症の発作を予防する薬)、Mao阻害薬(脳内のドパミン量を増やすパーキンソン病に使われる薬)、血液をサラサラにする薬などに影響を与えるとの指摘がありますので、飲み合わせには注意が必要です。医師の相談の上ご使用下さい。
- 妊婦へ使用は不可
安全性については(ドイツコミションE、および、メディカルハーブ安全性ハンドブックに従っています)
健康食品・サプリ「成分」のすべて ナチュラルメデュスンデータベース 日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会監修 を参考にしています
街路樹などでよく見かけるイチョウ。イチョウは「生きた化石」と呼ばれ、長寿の象徴とされているハーブです。
イチョウは第二次世界大戦下、原爆が落とされ焼け野原になった広島の大地にも、いち早く再生の息吹芽を出し、人々に希望を与えたと言われています。
近年では、イチョウは脳血管障害、抹消循環障害などに効果が認められ、イチョウ葉のエキスが1994年認知症の治療薬として認可されています。
イチョウはその他、めまい、耳鳴り、抗うつ、更には糖尿病による糖尿病網膜症、腎炎などの予防効果も報告されています。
最近、記憶力を維持するガム・・・など、記憶力をよくする・・などの食品をみかけるようになりました。イチョウ葉が使われている事も多くあります。チェックしてみて下さいね。
イチョウの利用法
ハーブティーとして飲用に向いています。草っぽい匂いがしますが、飲みにくくはありません.主な作用は血流を良くすることですので、現在、アルツハイマー病の薬として研究が進んでいます。
アレルギー疾患の改善、耳鳴りの軽減、不整脈の改善などにも用いられます。
補足情報として、あげておきますね
1. 成分の深掘り
テルペンラクトン類(ギンコライドA・B・C/ビロバライド):
→ 脳の血流を増やし、神経保護作用があるとされています。微小循環(毛細血管レベル)を改善。
フラボノイド配糖体:
抗酸化作用を持ち、脳の酸化ストレス(老化や神経変性の一因)から守るとされています。
ギンコール酸:
強いアレルギー反応を起こす可能性があり、規格化されたエキスでは基準値(5ppm以下)に制御されています。
🧠 2. 現代医学での位置づけ
ドイツ・フランスなどでは、「医薬品」として認可された植物製剤があり、アルツハイマー型認知症や循環障害に正式に処方されています。
ドイツでは1994年にGinkgo特許製剤が認知症の治療薬として承認。
世界的には「植物性神経保護剤(botanical neuroprotective agent)」としての研究が多数進行中です。
🌍 3. 文化・歴史的なエピソード
イチョウは前述にも述べた通り、2億年前の中生代から姿を変えず生き残ってきた唯一の種で、「生きた化石」と称されます。
中国では「銀杏」として、食材・薬用・縁起物のすべてに使われ、「長寿」「繁栄」「守護」の象徴とされてきました。
広島の原爆投下後にいち早く芽吹いた「被爆樹木イチョウ」は、今でも平和記念公園近くに残されており、再生と希望の象徴です。
🍵 5. おすすめブレンド例(ティーとして)
<記憶力・集中力のサポート>
ローズマリー、レモンバーム
<血流サポート・冷え性>
ジンジャー、シナモン
<更年期サポート>
セージ、セントジョンズワート
⚠️ 6. 注意事項(今一度)
手術予定のある方:血液凝固に影響する可能性があるため、術前2週間は中止が推奨されます。
天然成分だから安全とは限らない:ギンコール酸の含有量が高い粗悪品は、アレルギーや皮膚炎の原因になるため、信頼できる製品の選定が重要。
妊婦・授乳中は使用不可:血流やホルモンに影響を及ぼす可能性があるため。
💡7. よくある質問(FAQスタイル)
<実(銀杏)と葉の薬効は同じかな?>
いいえ、異なります。
実は食材・生薬(杏仁)としてよく扱われてますね。
しかし、ハーブ療法で使うのは葉が対象です。
<子どもや高齢者も飲んでいい?>
基本的には成人向けです。
**特に薬との併用は専門家の判断が必要です(何度もいいます☺️)。
どんな人におすすめ?
脳疲労・集中力低下・冷え性・耳鳴りやめまいを感じる方に適しています。

参考文献 メディカルハーブの事典 主要100種の基本データ
ハーブ教室・茨城・ひたちなか市・どうぞのいす