Herb-ウスベニアオイ(ブルーマロウ)について

=レモンの絞り汁でオシャレに演出=

学名 Malva sylvestris
英名 Mallow flower
科名 アオイ科
使用部位 花部
適用 皮膚粘膜の保護、刺激の緩和
含有成分 アントシアニジン、粘液質、タンニン

安全性 適切な使用において安全(但し、妊婦においてはデータ不十分です)

安全性については(ドイツコミションE、および、メディカルハーブ安全性ハンドブック)に従っています
健康食品・サプリ「成分」のすべて ナチュラルメデュスンデータベース 日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会監修 参考

淹れた時に綺麗な青紫色を示すお茶です、この色は時間が経つとやがて紫色へと変わっていきますが、レモン汁を加えると鮮やかなピンク色へと変わります。この変化はお茶を入れた時の楽しみの一つでティータイムを華やかに演出してくれます。
 ただウスベニアオイはそれだけが使用目的ではありません。ウスベニアオイは粘液質(多糖類からなる増粘物質)を多く含むのが特徴で、昔から風邪による喉の痛み、腫れ、胃炎、膀胱炎、など粘膜を守る目的で使用されてきました。内服だけでなく、化粧水、パック剤など、保湿効果も期待できます。

古代から薬草として使われていました。
ヒポクラテス、ディオスコリデス等もマロウを「体を和らげる薬草」などとして紹介しており、
粘液質が消化器や呼吸器の炎症を鎮めることが知られていました。

肌用にも古くから愛用
粘液質による保湿と肌荒れの保護作用から、
フランスでは古くからマロウの煮出し液を冷まして「マロウ水」として化粧水代わりに使用。
赤ちゃんの肌洗いにも使われていたと言われています。

ウスベニアオイの利用法

  • 粘液質を多く含む事から、潤いを与える事に効果がありますので、喉の痛み、腫れ、または胃粘液の保護効果なども期待できますし、膀胱炎などにも利用されます。
  • 粘液質を活かして化粧水、パックなどにも利用できます

ウスベニアオイ(マロウ)の花を使った簡単な化粧水。
以下にシンプルな作り方をご紹介します。


🌿 ウスベニアオイ化粧水(シンプルレシピ)

※約100ml分

材料

  • ウスベニアオイの乾燥花 … 小さじ1(約1g)
  • 精製水 … 100ml
  • 植物性グリセリン … 小さじ1(保湿用・お好み)
  • (お好みで)ラベンダーやローズなどの芳香蒸留水… 精製水の一部を置き換えてもOK

作り方

  1. 抽出する
    耐熱容器に乾燥花を入れ、熱湯(100ml)を注ぎます。
    ふたをして 10分ほど蒸らす(綺麗な色を出したい時は、熱湯ではなく少し冷めたお湯(80度くらい)でやってみて!
    但し、ウスベニアオイは段々、色はさめて薄紫〜グレーへと変わっていきます。 夜明けのティーなんて呼ばれるのもそのためです)。
  2. こす
    茶こしやコーヒーフィルターで花を取り除きます。
  3. 保湿成分を加える
    粗熱が取れたら、植物性グリセリンを入れてよく混ぜます。
  4. 保存容器へ
    清潔なスプレーボトルやガラス瓶に移します。

保存と使い方

  • 冷蔵庫で保存し、1週間以内に使い切ります。
  • 洗顔後や入浴後、顔や首にスプレーして軽くなじませます。
ウスベニアオイ Wikipediaより

参考文献 メディカルハーブの事典 主要100種の基本データ

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