=言わずと知れた強壮ハーブ、朝鮮人参=
- 学名 Panax ginseng
- 英名 ginseng
- 別名 高麗人参 オタネ人参
- 科名 ウコギ科
- 使用部位 根 根茎
- 含有成分 サポニン(ジンセノシド)、精油(リモネン テルピネオール)、 アセチレン化合物
- 適応 心身の疲労 気力体力の消耗 病弱
- 適切な使用において安全
- 高血圧症は使用不可
- 但し、アルコール、インスリン、カフェイン、血液凝固剤、興奮剤、抗うつ剤、糖尿病薬、免疫抑制剤、不整脈改善薬、エストロゲン製剤などは薬の効き目に影響を与えるとの報告があります。医師に相談してご使用下さい
- 妊婦への使用は不可です
安全性についてはドイツコミションE、および、メディカルハーブ安全性ハンドブックに従っています。また「健康食品・サプリ「成分」のすべて ナチュラルメデュスンデータベース 日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会監修」も参考にしています
朝鮮人参は中国東北部および朝鮮半島北部に自生し、「神農本草経(中国最古の薬物書)にも収載されている東洋を代表する強壮ハーブです。学名のPanaxがギリシャの万能の女神Panaceaに由来する事からも幅広い効能が古くから認められていた事が覗えます。朝鮮人参は通常4−6年ものの根を秋に収穫し、乾燥して製品化されます。根は腐りやすいので、湯通ししたり蒸したりして製品化したものを紅参、乾燥しただけのものを白参と区別しています。
朝鮮人参の効能は、強壮、新陳代謝促進です。朝鮮人参は中年以降の滋養強壮に効果があるとされています。心身の疲労、気力,病後の体力の消耗などに適用されています。
参考までに
同族植物は世界各地で収穫できるのも面白いところです。日本の人参は竹節人参、中国の人参は田七人参、北米で採れるものがアメリカ人参、ウコギ科の異属にシベリア人参(エゾウコギ)と呼ばれます。朝鮮人参は 陽の人参、 アメリカ人参は 陰の人参と言われています。 高血圧疾患の方は朝鮮人参よりもアメリカ人参の方が向いているとされています。
なお、私たちが料理で食べる人参はセリ科植物で、朝鮮人参とは別物です(^_^)。
- 薬局などでもエキス剤、顆粒剤など、数多くの製剤が存在します。(ドライハーブを細かく砕いたものもあります)心身疲労、冷え性などに効果が期待できます。
- 食欲不振にも効果があります。病中病後の体力低下にも利用してみて下さい。
参考文献 メディカルハーブの事典 主要100種の基本データ