ブレンドの背後にある科学
柑橘精油は「酸化しやすい成分が、しかも大量に入っている」
これに尽きるんですね。
オレンジ、レモン、グレープフルーツなどの柑橘精油は、
ちょっと難しいですが、
- リモネン
- γ-テルピネン
- β-ピネン
といった比較的軽いものが主成分なんですね。
このグループの特徴は:
- 分子が小さい
- 揮発性が高い
- 二重結合を持ち、酸素と結合しやすい
つまり
👉 空気(酸素)に触れることで変質しやすい
んですね。
酸化が進むと、
- 香りが鈍くなる
- フレッシュさが消える
だけでなく、
- 皮膚刺激性物質も増えてしまいます。
これは安全性の話なので、
「香りが落ちたね〜」の問題ではないので、注意が必要です。
では、他の精油と比べてみましょうか?
例えば、
- サンダルウッド
- パチュリ
- ベチバー
比較的重い分類に入るこちらの精油の特徴は、
- 分子が大きい
- 揮発しにくい
- 酸化に強い
だから比較的「足が遅い」んですね。
また、柑橘系は果皮由来、という点も関与しています
多くの柑橘精油は採取法法が、
圧搾法(果皮を絞る、潰すなどして、精油を取り出す方法)が多いんですね。
ですので、
- 果皮のワックス成分
- 微量の不純物
などが、微量に残ります。
これらも、酸化を促進する要因になるんですね。
多くの蒸留精油よりも品質劣化傾向にあるんです。
柑橘精油は、これらの事からも、長期保存には向かないんです。
だけど、ちゃんと役割がある気がしませんか?。
−柑橘系は やっぱり あのフレッシュな香りが一番ってことではないかしら−。
鮮度を大切に、だからこそ、
気分転換になるし、
元気がでる
そんな精油でもあるかと
思います。
次回は 香りは“消える”のではなく、姿を変える です
今日のひとこと
柑橘系、長持ちはしないけれど、その 刹那を存分に楽しむぞよ、ああリフレッシュじゃ🥷.

ひたちなか市のハーブ教室、どうぞさんのハーバルスタジオでした


