12.香りは“消える”のではなく、姿を変える

ブレンドの背後にある科学

果たして、香りは消えるのか?

結論から言うと、
多くの場合「消えた」のではないようですよ。

起きている現象は、主にこの三つ。

①空気中へ拡散している
②嗅覚が慣れている
③成分が変化している

まず、①を少し掘り下げましょう。

香り成分は揮発性物質が中心です。
時間とともに空気中へ広がりますから、濃度が下がりますよね。

なので、分子が消滅したわけではなくて、
私たちの鼻が捉えられることができなくなった、

②の嗅覚が慣れているについては
嗅覚は、同じ刺激を受け続けると感度を下げてしまいます。
香りが室内に存在していても、
脳が「もう情報として要らないかな」と判断する。
これも「消えた」と感じる大きな理由です。

③成分が変化している 
これは
酸素や光、時間の影響で、
 香気成分は別の物質へ変わるんです。
(前回 お話した 柑橘系の精油でもお話したことになるんですが)


ここで、市販の消臭剤のCMを思い出しませんか?

最近は無くなったかな〜。
来客が来て、この部屋、くさい! 
みたいなやつ

来客は、①②③
まだそれを受け取っている状態ですよね。

現在の
市販の消臭剤は
大まかに

①酸やアルカリを利用して 物質を変化させている
②活性炭などで、ニオイを吸着させる
③香りで、部屋の残った香りをカバーする。(アロマはここが多いですね)

など が用いられているようですよ。

どれか 一つというより、 組み合わせて使うと良さそうですね。

次回は「無臭=清潔?」について

私の家のニオイは、皆さんどう感じてるかなぁ。
ちょい不安になり、ペットのハチ🐱を見る???
はい、どうも。
「失礼な」と言うお顔でございました🥷

ひたちなか市のハーブ教室、どうぞさんのハーバルスタジオでした