19.成分名を覚える前に、立ち止まる理由

ブレンドの背後にある科学

ハーブの勉強をしていると、
成分名、気になりますよね。
フラボノイド、タンニン、苦味質……
名前がわかると、ちょっと、ハーブに詳しくなれた気がします。

成分名はある意味、便利な存在です。
ですが、便利であるがゆえに、
見落としやすくなることもあるようです。

たとえば、
「タンニンが多い植物」と聞いたとき、
私たちは無意識に
「渋い」「収れん(キュッと引き締める働き)」
といったイメージを先に置いてしまいます。

けれど実際には、
同じタンニンを含んでいても、
柔らかく感じられる植物もあれば、
はっきりとした渋みを残す植物もあります。
例に挙げると 

茶葉(緑茶)に含まれるタンニンは、
他の成分と共存することで、
渋みが前に出すぎず、
旨味や香りと一体となって感じられます。

しかし
渋柿をかじったとき、
口の中が一気にキュッとする、
あの強烈な渋み。まさしくタンニン!

しかし
これは、タンニンの含有量だけによるものでもないんです、同じタンニンでも、その中身の成分構成が違うんですね
(また、同じ柿でも、渋柿と、甘柿がありますよね。甘柿にもちゃんとタンニンは存在するですよ)。

このように、
成分名だけでは説明できない事もあるんですね。

だからこそ、
成分名を覚える前に、
「この植物は、なぜそれを必要としたのか」
という一歩手前に目を向ける必要があります。

この視点を持ってから成分を学ぶと、
同じ名前の成分が、
まったく違う表情を見せてくるようになります。



今日の一言
「イケおじだって、渋さは千差万別だわ。ジローラモさんと役所広司さん 違うぞよ🥷」

では、次回は 
20.成分は、どう分類されているのか
へと参りましょうね。

ひたちなか市のハーブ教室、どうぞさんのハーバルスタジオでした