ブレンドの背後にある科学
色も香りも残念!老ちゃう性質をしています。
精油もハーブも 結論から言うと
成分が酸化することで、色・香り・質が劣化するんですね
では
<精油の場合>から
精油は、脂溶性成分の集合体なんですね。
水に入れても ふわっと浮いて溶けませんよね。
なかでも、次のような成分は酸化しやすいことが知られています。
- モノテルペン類(リモネン、α-ピネンなど)
柑橘系精油に多く含まれる成分で、
分子内に二重結合を持つもの
この構造は酸化されやすい性質があるんですね。
酸化が進むと、
- トップノートが弱くなる(リモネン、α-ピネンなどはトップノート成分でしたよね)
- 香りが鈍く、重く感じられたり、
- 場合によっては刺激性が増したりね。
これは「熟成」ではなく、化学変化なんですよね。
ワインの様に熟成してくれればいいんですけど、そういう物質ではないんですよね
では
<ハーブの場合>
ハーブの色を担う色素も、先日少しお伝えしたように酸化に弱い成分なんですね。
- 緑 → クロロフィル
- 赤・紫 → アントシアニン
酸化や光、熱の影響を受けると、
- 緑はくすみ👉褐色へ
- 赤紫は👉灰色っぽい色へ
と変化します。
これは単なる「色落ち」ではなく、
色を作っていた成分そのものが、変性・分解している状態なんですね。
なぜ「色」と「香り」は、真っ先に変わるのか?
理由は
自然と密接に関わり、光や空気、熱(太陽など)の影響を真っ先に受ける成分だからです。
揮発しやすいし、
光を吸収しやすいし、
酸素と反応しやすい。
色と香りは、
いわば品質の通知表のような存在なんですよね。
精油もハーブも保存条件が共通するんですね。
- 光を避ける
- 高温を避ける
- 空気(酸素)との接触を減らす
- 早めに使い切る
大切ですね。
次回は 「なぜ柑橘精油は、足が早いのか」」です
今日のひとこと
還暦すぎてもなお、お肌の老化は防ぎたいぞよ(もはや、テーマと関係ないぞよ)🥷.

ひたちなか市のハーブ教室、どうぞさんのハーバルスタジオでした


