5.ハーブティー、温浸と冷浸で“味”が変わる理由

ブレンドの背後にある科学



前回は精油の香りとハーブティーの香りの違いはあるの?ティーも層になるの?
について、簡単に書きました。

今回は、温浸(温かいお湯で抽出した時)と冷浸(冷たい水で抽出した時、いわゆる水出し茶)で抽出した時の味、香りはどう違うか、何故変わるのか、についてです。

みなさんも感じた事、あるかもしれませんね

実は、同じ茶葉でも、お湯で入れた時、と水で抽出した時では、抽出される成分の動きが少し違うんですね。

お湯を使って注いだ時。
フラボノイド、タンニンなどが、勢いよく流れ出します。
ですので、フラボノイドのまるい?香りや、タンニンの渋味、カフェインなども一緒に抽出されます。

一方
水で静かに時間を掛けて抽出した時は
糖類やミネラルが中心となり、渋みのタンニン、カフェインなどの抽出量はかなり少なくなります。
そのため、刺激が少なく、澄んだやさしい味になるんですね。

温度によって成分の出方(成分)が変わるので、
同じハーブティーがまったく違う飲み物のように感じられるのもそのためです。


例えば
暑い夏の日、食欲もない日々などは、刺激の少ない優しい冷浸がよいかも知れませんし
寒い冬に日は、香りの立ち上がりが、“元気のスイッチ”の役目になる、やも しれません。

または、
気持ちがなんだか、落ち着かないな ざわさわするな!そんな時は 癖のない 冷浸。
なんか、ちょっと 集中したい、気分を変えたい!
そんな時は 香りの立ち上がりを利用し
香りを素早く取り入れる事で、一気に気分転換。
集中モードに突入させてくれるかもしれませんね。


次回は ハーブティーの色が変わる理油 です。


今日の一言、
静かに見守っての時の冷浸。こっちへおいでよの温浸。どっちも嬉しい存在ぞよ🥷




茨城県ひたちなか市 ”どうぞさんのハーバルスタジオ” でした