60.イチョウ=何億年も生き残ってきた、記憶の番人=  

秋になると黄色く色づくイチョウ。
あの色の艶やかさ、本当にきれいですよね。

夏も過ぎて、
「ああ、もうすぐ冬がくるなぁ」
そんな季節の移り変わりを、そっと知らせてくれる木でもありますよね。

でも、そのイチョウ。
イチョウ葉は古くから研究されてきた植物なんですね。
特に 記憶や血流に関わる働きについて、多くの研究が行われています。

歴史

イチョウは「生きている化石」とも呼ばれるほど古い植物で、
約2億年以上前からほとんど姿を変えずに存在していると考えられています。

中国では古くから栽培され、寺院などに植えられてきました。
伝統医学では主に 種子(銀杏) が用いられ、咳や呼吸器のケアに利用された記録があります。

一方、葉をハーブとして使うようになったのは比較的近代のようです。
20世紀に入ってからヨーロッパで成分研究が進み、植物エキスとして広く利用されるようになりました。


そしてイチョウには、もう一つ有名な出来事があるんですね。

1945年、広島に原子爆弾が投下され、街は焼け野原になりました。
しかし、その翌年。
焼け焦げた幹から いち早く新しい芽を出した木の一つがイチョウでした。

その生命力の強さから、
イチョウは 「復活の木」 とも呼ばれることがあります。


期待される働き

現在、研究では主に次のような働きが報告されています。

  • 末梢血流の維持を助ける
  • 脳の血流に関わるサポート
  • 記憶・認知機能への研究
  • 抗酸化作用

そのため、ヨーロッパでは
高齢者の認知機能サポートなどの植物製剤として使われることがあるハーブです。

そう、最近イチョウに関して、よく耳にするのが、”記憶をサポート”などの言葉でしょうか。
少し前、”記憶を維持するガム” なんてありました。
最近は見かけなくなりましたが、成分を見るとイチョウエキスが入っていたのを覚えています。

主な成分としては

  • フラボノイド配糖体
  • ギンコライド類(テルペンラクトン)
  • ビロバリド

これらの成分が、血流や神経系への作用に関わると研究されています。

注意点

ただ、ハーブとして摂取する時は、注意を必要とするハーブでもあります。

  • 抗凝固薬(ワルファリンなど)との併用は注意
  • 手術前は使用を控えることが推奨される場合があります
  • サプリメントでは標準化エキスが用いられることが多く、
    一般のハーブティーとは成分量が大きく異なります

また、銀杏(種子)は過剰摂取すると中毒の報告があるため注意が必要です。

ブレンド例

イチョウは、香りを楽しむハーブというより
働きを目的に使われることが多いハーブとなります。

例えば

  • ローズマリー
  • レモンバーム

などと組み合わせて、
集中力を満たしたい時などに利用してみるのは、如何でしょうか?

基本情報

学名
Ginkgo biloba
科名
イチョウ科
使用部位
葉(イチョウ葉)
原産
中国

まとめ

イチョウは、秋に美しい黄色の葉を見せてくれる身近な木ですが、
ハーブとしては 葉(イチョウ葉) が利用され、
特に 血流や記憶に関わる研究が進んでいる植物です。



今日の一言
町のバイク屋の店主。修理おじさん。
動きが悪くなったところに、
さっと潤滑油を差して、
キュッと調整してくれる。それが、イチョウさん☺️」


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