73.ラズベリーリーフ =女性のために寄り添ってきたハーブ= 

ラズベリーリーフは、
ヨーロッパで古くから女性のためのハーブとして親しまれてきた植物です。
特に、出産前後の時期を支えるハーブとして知られています。

葉にはタンニン、フラボノイド、ミネラル類などが含まれ、
きゅっと引き締めるような性質と、穏やかな整え役の両方を持っています。

歴史的背景

ラズベリーリーフは、
古代からヨーロッパに自生していた植物で、
古代ギリシャ時代にはすでに知られていた植物のようです。

1世紀には、古代ローマの医師
ディオスコリデス が著した
「マテリア・メディカ 」にも
ラズベリーが記録されており、
当時すでに薬用植物のひとつとして認識されていたようです

その後、
中世ヨーロッパになると、
修道院の薬草園で栽培されるようになり、
女性の体調管理や出産期のケアに用いられて行くようになったようです

16世紀には、イギリスの(薬草家)、ジョン・ジェラード の著書
植物全誌 「The Herball or Generall Historie of Plantes」にも登場し、
葉がもつ 収れん作用(引き締める性質)が記されています。

この性質が、
後に女性のためのハーブとしての利用へとつながっていくんですね。

有効成分

ラズベリーリーフに含まれる主な成分は主に

  • タンニン(収れん成分)
      粘膜や組織を引き締める働き
  • フラボノイド(ケルセチンなど)
      抗酸化・穏やかな調整作用
  • ミネラル(カルシウム・マグネシウム・鉄など)
     体の基礎を支える栄養素
  • 有機酸・ビタミン類(少量)
     全体のバランスを補助

用途(伝統的な使われ方)

  • 女性のリズムのサポート
      月経周期に伴う不快感の緩和を目的に利用
  • 妊娠後期のサポート
      出産準備期に取り入れられてきたハーブティー
  • 軽い下痢・口内のケア
      タンニンによる収れん作用を利用
  • 日常のハーブティーとして
      穏やかでクセが少なく、ブレンドのベースにも使いやすい

ブレンドでの役割

ラズベリーリーフには、上記の様に
タンニン(収れん成分)、フラボノイド、ミネラル類が含んでいます

このため、

  • 粘膜や組織を引き締める(収れん)
  • 全体を穏やかに整える
  • 日常的に取り入れやすい安定したベース感

という特徴があります。

用途としては、

  • 女性のリズムに寄り添うお茶として
  • 妊娠後期のサポートとして(※時期に注意 初期は避けて下さいね)
  • 軽い不調時の穏やかなケアとして

伝統的に用いられてきました。

ブレンドでの役割

ラズベリーリーフは、
強く主張するハーブではありませんので、比較的ブレンドにはしやすいハーブです。

全体をまとめるベースとして 使えるハーブでは、と思います。
ただ、タンニン(渋味)を含みますので、調整が必要です。

例えば、

  • ネトルと合わせる → ミネラルの補強
  • ローズヒップと合わせる → 角をやわらげる
  • レモンバームと合わせる → 飲みやすさを引き出す

注意事項

  • 妊娠初期は使用を控える
     → 子宮への作用が示唆されているため、一般に妊娠初期は避けるとされます
  • 過剰摂取に注意
     → タンニンにより、胃の不快感や便が硬くなることがあります
  • 持病・服薬中の場合
     → 医療機関に相談の上で使用することが望ましい

安産のお茶として知られていますが

あくまでも医療的な効果を保証するものではない事。
妊娠初期は控え、妊娠後期(安定期)に入ってからの使用とする事
また、体調などは、あくまでも個人差がありますので、
不安がある場合は必ず、医師に相談して下さい

基本情報

  • 和名:ヨーロッパキイチゴの葉
  • 学名Rubus idaeus
  • 科名:バラ科
  • 使用部位:葉
  • 原産地:ヨーロッパ
  • 形態:落葉低木

今日のひと言

静かに体調を整える、助産院のベテランスタッフ、それが、ラズベリーリーフさん


次回の ハーブプロフィ−ルは

74. 次回は  セントジョンズワート=古くから「気分の落ち込みを和らげるハーブ」として知られる植物=


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