ブレンドの背後にある科学
まず、とても大事な事であり、当たり前じゃん!なんて、思われるかもしれませんが、
「不快なニオイがある=悪い」ではないんですよね
この「不快」には、共通点があるんです。
- 何かが腐っている
- 何かが分解され続けている
- 空気が動かず、滞留している
たとえば
・生ゴミのニオイ
・古くなった食材などのニオイ など
これらは
「今まさに変質が進行しているサイン」 ですよね。
腐ってる?の基準になります。
それと同時に 嫌なニオイは
身体に備わった、危険を察知する能力でもあります。
実は人は、ニオイを
「好き・嫌い」だけではなく判断しているんです。
不快なニオイに対しては、上記だけでなく、
- 近づきたくない
- 触りたくない
- その場から離れたい
という反応が、反射的に起こるんですね。
これは
気分の問題ではなく、生理的な防御反応です。
例えば、ガス漏れなどの ニオイを想像されるといいかもしれませんね。
嗅覚は、五感の中でも最も原始的な感覚です。
視覚や聴覚は、一度「分析」されてから脳に届くんですが、
嗅覚だけは経路が違いニオイは、ほぼ直接、脳に届きます。
判断が速く、理屈より先(本能に近い)に反応します。
不快なニオイの多くは
- 腐敗に伴う分解産物
- 有害ガスや刺激性物質
- 微生物活動の結果生じる揮発成分
など、
身体にとって生死のリスクを伴う状態と強く結びついています。
そのため嗅覚は
✔ 好き嫌い だけではなく。
✔ 快・不快で即座に振り分け
✔ 不快は「回避行動」⇨ 逃げろ! のような
反射に近い行動をしてるんですね。
ですから、
不快=気分の問題ではない
と、いう事ですし、
生命にも直結している無くてはならない感覚なんです
前回でも述べた通り、
市販の消臭剤や芳香剤の多くは
- ニオイを別の香りで覆う
- 一時的に感覚を鈍らせる
だけのものが少なくありません。
その結果
✔ ニオイは消えた「気がする」
✔ 原因は残ったまま
✔ 後から混ざって悪化
という現象が起こります。
消臭剤は多くの場合、気分を心地よくするために使われたりします。
でも、これが、希に危ない方向に進む事もある事を頭にいれておくといいかもしれませんね。
芳香剤や強い香りを足すと、
脳は 新しい香り に注意を向けます。
そのため、不快臭を正しく感じなくなります。
これは、警報器が鳴っているのに、別の音で聞こえなくしてしまった状態でもあると言う事になりますね。
次回は「何も足さないことの大切さ」についてです。
危険察知は うちの猫さまが先生でございます。
美味しい物は寝ててもわかるヤツです🥷

ひたちなか市のハーブ教室、どうぞさんのハーバルスタジオでした


