ブレンドの背後にある科学
私たちはつい、「足す」ことで整えようとします。
嫌な香りがあると、すぐ芳香剤など 購入しがちですよね。
香りを足す、音を足す、言葉を足す。
でも、感覚の世界では
足した瞬間に、判断の基準が変わることがあるんですね
嗅覚は
実は
においが変わったかどうか」を素早く知らせる感覚がとっても優れているんですね
そのため、新しい香りを足すと、
脳はまず
「このニオイはなんだ?」と強く反応し、
もともとあった状態を正確に捉えにくくなります。
――嗅覚が鋭いからこそ、
足す行為が、判断を曇らせることもあるってことなんですね。
臭覚の世界では、
足さないことが、判断をいちばん正確にすることもあるんです。
たとえばアロマを使う場面。
香りを足す前に、まず窓を開けたりして、
何も使わずに少し時間を置く。
すると、
「この空間には本当に香りが必要なのか」
「整えるなら、どの方向なのか」
が、自然と見えてくることがあります。
そしてこれは、
ハーブブレンドでも同様の事がいえるんですね。
いきなりブレンドするのではなく、
まずはハーブをシングルで飲んでみる。
そのまま、ちょっと時間を置く。
すると、
「何が前に出ているのか」
「何が足りないのか」
などが、自然と分かってくる事もあるんですね。
この考え方を、頭の片隅に置いておくだけで、
香りの見え方や使い方は、
変わってきます。
地味な方法ではあるけれど、香りの奥深さなど、
一層深まるのではと思っています。

今日の一言
「香りは、最後に足す。それでいいのかも🥷」
次回は
ここで、基礎へと戻りましょうか
16.そもそも ハーブって何だろうです。
ひたちなか市のハーブ教室、どうぞさんのハーバルスタジオでした


