ブレンドの背後にある科学
カップの中のハーブ色素は、実はとても繊細さんです。
同じハーブでも、温度や浸ける時間、
そして水そのものの性質によって、色がかなり変わります。
まず、色をつくる成分の代表はアントシアニンやフラボノイドかな。
これらは水になじみやすい形で植物に含まれているものが多く、
温度が高いほど溶け出しやすい性質を持っています。
ホットティーで色が濃くでるのはそのためです。
それから、
もうひとつ大きく影響するのが、水の性質なんですね。
水の性質が少し変わるだけで、アントシアニンの色は大きく変化します。
たとえば
ハイビスカスティーは、
レモンを加えると酸性側に傾き、色がより鮮やかになりますし、
反対に、
アルカリ性の水(例えば重曹水)では紫がかった色に変化します。
また、抽出時間も色のトーンを左右します。
これは、皆さんも経験があるかと思いますが、
抽出の初めは明るく、
時間がたつと成分が増えて深みが出てくる
事になります。
ハーブティーの色は、ただの見た目ではなく、
その時の条件を映す鏡のようなもの。
温度、pH、時間。その組み合わせで、毎回ちがう表情を見せてくれますね。

次回は、この中でも変化が大きい
アントシアニンの性質
を、もう少しだけ詳しく見ていきます。
ウスベニアオイの青と、バタフライピー青
今日の一言
ハーブティーの成分、個性もあるけど、ちょっと条件を変えるだけで、案外素直に反応しているぞよ🥷(いつまで続ける気だろうか)
茨城県ひたちなか市 ”どうぞさんのハーバルスタジオ” でした


