24.その味は、何を伝えているか

ブレンドの背後にある科学

前回もお話したとおり、植物の味は、人のために存在しているわけではありません。
苦味や渋味、刺激的な辛味は、捕食や紫外線、乾燥、病原体といった外的要因に対応する過程で生まれたもので、人が感じているのはその結果にすぎません。
また、味は成分が固定された情報ではなく、生育環境やその時の状態によって変化する“途中経過”のようなものです。
私たちが口にしている味は、「良い・悪い」を判断する材料ではなく、植物の状態を一時的に映し出した信号だと考えることができます。

○ 味は「量」ではなく「配置」を語っている

私たちはつい、

  • 苦い/苦くない
  • 甘い/甘くない

などで味を判断しがちです。

けれど実際に味が語っているのは、

たとえば

  • 最初に苦味が立つ
  • 後半に渋味が残る
  • 舌ではなく喉に残る

これは量の問題ではなく、
成分の並び方・出方の問題でもあるんですね

ハーブティーなどの場合、味は その成分が
どう現れたかを伝えていると言っても過言でないと思います。

味は、口に入れた瞬間だけで終わりません。

  • 淹れた時の直ぐの香り、
  • その変化
  • その余韻

この時間こそが、
味が持つ重要な情報です。

二次代謝産物は
ハーブの中に存在していても、
溶け出す速度・感じられる順番が違う

👉 味とは、
成分が現れる順序を、人が感じている現象とも言えますね。

○ 「嫌な味」は、失敗って呼ばないで☺️

違和感のある味、
扱いづらい味は、
素材として「劣っている」わけではありません。

それはただ、

  • 重なりあって、その成分が前に出すぎているとか、
  • 時間をおいてしまった、あるいはまだ時間が必要だったとか、

そういうことかもしれませんね

ブレンドを考える場合、
味は「単体評価」より「関係性」で読む 必要がありますね。

  • どの味と並べると落ち着くか
  • 何を引き立て、何を抑えるか
  • 主役か、背景か

味は、役割を与えられて初めて意味を持つものかもしれません。



今日の一言
時間をおけば、味は変わる!当然のこととして、あまり気にも停めなかったけれど、成分で考えると、面白いぞよ。速攻さんと、のんびりさんのハーモニーだぞよ🥷」


25.味のタイミングと配置が決める、効果的なブレンドのコツ をみていきましょうね

ひたちなか市のハーブ教室、どうぞさんのハーバルスタジオでした

ひたちなか市のハーブ教室、どうぞさんのハーバルスタジオでした
季節の講座など開催中です⇨HOMEPAGEへGo

前回の投稿などは 下段に⬇️。よかったら、ご覧下さい。

メディカルハーブ協会についてはこちら
日本アロマ環境協会についてはこちら