キノン類について

菌類、タデ類、マメ類、ユリ類などに多く含まれています。植物化学成分キノン類の多くは黄色または橙紅色の有色結晶をなし、様々な生理活性を持っています。

アントラキノン

右図1のような型を含む化合物。
(例)アントラキノン
アロエなどに含まれる アロエエモジン
アカネの色素成分 アリザリン
セントジョーンズワートい含まれる ヒペリシン
センナなどに含まれる センノシド
   ※センナのセンノシドは腸内細菌によって分解され、瀉下作用を促します。

ベンゾキノン

右図2のような型を含む化合物。
(例)ベンゾキノン
ベルガモットに含まれる精油成分 チモキノン
大豆、くるみ、ほうれん草、青背魚などに少量含まれる ユビキノン(別名コエンザイムQ10)
コエンザイムQ10は近年、ミトコンドリアの電子伝達系に関与している事で注目を集めました

ナフトキノン

右図3のような型を含む化合物
(例)ナフトキノン
ムラサキ、紫根に含まれる シコニン
高等植物(種子植物やシダ植物など)に広く分布する ビタミンK
 ビタミンK1・・・ 脂溶性ビタミン 血液凝固作用
  ビタミンK2・・・ 生体止血機構賦活作用、骨形成促進作用 骨粗鬆症治療に用いられる

図1
図2
図3
ムラサキ
ムラサキの花