マルベリー =デオキシノジリマイシン=

6月 我が家のマルベリー


こんにちは! どうぞのいす です。
去年の秋くらいにマルベリー(桑)の苗を買ってきて、植えてみたのだけれど、うちの庭の気候に合っているのか、この夏、”ぐんっ”一段と伸びてくれました。

6月くらいから、赤くなった実を少しずつ収穫して冷凍庫で保管。
思い出した様に、出してみる💦。
ジャムにするほどではないですね。でも可愛い実のコレクト💕です。

来年は、もっと収穫できるといいなぁ。
マルベリーさん、よろしくお願いします。って言うか、手入れしないとですね💦。

さて、と言うことで、今日は
マルベリーの事で、少し書いてみようと思います。

えっと、始めの内容はちょっとJAMHAハーバルセラピスト試験などに関連して、
部分特化した感じになってますので、

マルベリーリーフの効能など、ご興味のある方はどんどん飛ばして頂いて、
最後らへんだけでも読んで頂けたら嬉しいです(^_^)。

マルベリーリーフは生活習慣病予防など、とっても魅力的なハーブティーですよ〜。

マルベリーティー

では、では、

デオキシノジリマイシンって
実は デオキシ+野尻(湖)+マイシン


トリビアってほどではないのですが・・・、これ言うと結構、へぇって言ってもらえる事も多いので書いておきますね。


メディカルハーブの勉強をしていると、桑の葉(マルベリーティー)は、糖尿病や肥満、習慣生活病の予防などに有効で、その代表的な成分がデオキシノジリマイシン・・・ って出てきます。

JAMHAの試験だとハーバルセラピスト資格ぐらいから、マルベリーのプロフィールで、覚えないといけない項目かと思います。

でもこの長ーい名前 実は、

デオキシ + ノジリ(野尻)+マイシン   なんです。

そう、発見されたのは日本です。


ノジリマイシンが、
「長野県の野尻湖の周辺土壌から単離された放線菌がノジリマイシンを作っていた事 」 に由来しているんです。


※ご本人が書いた書籍をそのまま載せているので、ちょっと難しい表現ですよね。

なので、文末の 注)に詳しく書いています。よかったら、読んでみて下さいね

デオデオ、キシキシ 、野尻(湖)、マイシン♫、って覚えようかな!

なんだか、ちょっと変なノリですよ。nekoyanagi さん

☺️でも、少し覚え易くないですか(笑)?

参考 注1) デオキシノジリマイシン 野尻湖由来について

井上重治先生の著書の中で、ご本人が記載されています。

本文はこちら  著書 引用

デオキシノジリマイシンは1968年、抗生物質ノジリマイシンの接触還元で筆者が初めて合成した化合物で、グルコシダーゼ阻害活性のある事を1970年に発表しました。ちなみにノジリマイシンという名前は長野県野尻湖の周辺土壌から単離した放線菌がノジリマイシンを作っていたことに由来します(略)、デオキシノジリマイシンがマルベリーにある事は1976年にマルベリールート(桑根)の水抽出エキスから初めて発見されました。その後、マルベリーと、マルベリーリーフ、さらにマルベリーツリーや蚕にもあることが判明しました・・・。

井上重治

「マルベリーの恵み((ハーブとしての桑の歴史と有効性の評価)」より

私なりに、解釈すると・・・

こういう事かな

井上先生は 野尻湖で発見されていた放線菌、ノジリマイシン(この名付けは先生かどうかはこの著書では分からないのですが)を基にデオキシノジリマイシンを合成し、α-グルコシダーゼを阻害する事を発見、論文で発表。(でもまだこの時点では、桑に含まれる事が証明されていたわけではない)。その後、1976年に、デオキシノジリマイシンが、マルベリーの根の水抽出エキスから始めて発見さた。その後、次々と、桑の各部位から発見された。・・・てな、ことではないかと思います(笑)。


井上重治先生の著書は、その他にも「ハーブウォータの世界」などなど。とってもハーブと深い関わりのある方ですので、よかったら是非、ご覧になって下さい。


デオキシノジリマイシンはα-グルコシダーゼを阻害する!
ってどっ言う事?

マルベリーティーは、糖分の吸収を抑えたい、糖尿病の方、肥満傾向の方に オススメしたいハーブティーなのですが、なぜならそれは、
マルベリーに含まれるデオキシノジリマイシンがα-グルコシダーゼを阻害するから!

これまた この項目も マルベリーの勉強をしていると出てきますよね〜。

グルコシダーゼ? グルコシターゼ?・・・

グルコシダーゼ、”ダーゼ” だぜ

私も消化酵素とかって聞くと拒絶反応示す人間でございました

っていうか、今もだよね

・・・

なので、

ちょっと 図にしてみました。

例えば、甘いものを食べます。
甘い物に含まれるデンプン。これを身体に吸収するには、

まず、消化酵素 アミラーゼが 糖を分解します ①
で二糖類にします。


でも、これでも、まだ 大きくて、体内に吸収されないので、この二糖類を

単糖類 のグルコースにして、吸収しやすくする!

この単糖類(グルコース)にするのに必要な分解酵素が、αーグルコシダーゼです。②

普通、糖類は重要なエネルギー源でもありますので、問題ないのだけれど、

糖尿病の方などは、できるだけ、糖の吸収は抑えたい!

ですよね。 なので、

αーグルコシダーゼ がグルコースを分解するのを邪魔しちゃえ!

そう、そこで、

マルベリーの成分、デオキシノジリマイシンがその邪魔する役目をするよって・・・話です。

デオキシノジリマイシン まとめ

  • デオキシノジリマイシン = マルベリーの重要成分
  • デオキシノジリマイシン= デオキシ・・・ノジリ・・・マイシン
  • αーグルコシダーゼは 糖を分解する酵素
  • αーグルコシダーゼの働きを妨害して、糖の吸収を邪魔するのが デオキシノジリマイシン

古来より知られていた マルベリー

マルベリー(桑)の効能は、かなり昔から知られていたようです。
桑の根の皮(桑白皮)は、中国最古の薬物書「神農本草経」に「桑根白皮」として記されていますし、
日本では、鎌倉時代の書、栄西禅師の「喫茶養生記」にその記載があります。

この「喫茶養生記」は実は縦26センチくらい、横39センチくらいで、たった19枚の書物なんです。

でもでも、

茶道の開祖とされる方の有名な書物です。

喫茶養生記は、主に、桑、緑茶について記された書物ですが
「茶は養生の仙薬なり、人倫延齢の妙術なり」から始まります。

桑は「仙薬(飲むと不老不死になるという薬 または よく効く霊薬 の意)」として、桑茶かゆ、桑の煎じ方、薬効など多岐に渡り、書かれています。


栄西禅師は「飲水病(当時の糖尿病)」に桑の葉の飲用を勧めていたようですよ。

栄養成分なども何も分からない時代、茶の持つ効果に言及していること、ホントに驚きですね。

これもセラピスト試験項目だね

鎌倉時代の書、栄西禅師の「喫茶養生記」

この「喫茶養生記」は
実は縦26センチくらい、横39センチくらいで、たった19枚の書物だよ。

マルベリーティの効能

マルベリーの成分は 他にも

γアミノ酪酸(GABA)
フラボノイド
クロロフィル
フィトステロール
ミネラル
クワノン

など、魅力的な成分が沢山含まれているんです。


効能に関する実験成果データも多数上がっています。

マルベリーティーは血糖上昇抑制、抗肥満作用だけではなく

動脈硬化の予防
血圧低下作用
抗酸化作用
抗炎症作用
βアミロイド生成抑制作用(アルツハイマーに関与)
消化管機能抑制作用
デトックス作用
美白・・・etc

と、書き切れないほど ^_^

先ほど紹介した

井上先生の著書「マルベリーの恵み ハーブとしての桑の歴史と有効性の評価」でも、
桑のあらゆる部位、
桑葉、桑実、桑白皮(桑の根の皮)について、
多くの実験データが 記載されています。

マルベリーティーの飲み方

マルベリーのティーの飲み方についてご紹介します。
最近、ネットなどでよく見かける様な気がします。
コロナの影響もあるかもしれないですね、健康志向が高まって来ました。是非、お試し下さい。

マルベリーの学名等、プロフィールについてはこちらをご参考になさって下さい

マルベリーティーの飲み方

マルベリーの葉 ティースプーン1杯に
熱湯150mlを注ぎ
蓋をして5分。
これを 食事の前(ここポイント!) に服用

糖尿病予防には、食前に飲むのがオススメなんだね


※マルベリーティーはお薬ではありませんので、現在糖尿病の方等は、お薬をやめるなんてしないで下さいね、あくまでも補助的な感じで始められる事をおすすめいたします。

最後に 糖尿病について

糖尿病はインスリンというホルモンの作用が低下する事で起こります。インスリンは膵臓のランゲルハンス島のβ-細胞で作られます。血糖の上昇調節を行うホルモンは、幾つかあるのですが、低下させるものはインスリンしかありません。インスリンの分泌が不十分な場合に高血糖になってしまいます。糖尿病にはⅠ型とⅡ型があります。Ⅰ型が元々先天的要因などで、インスリン分泌が少なくなっていらっしゃる方で若い方などに多く、Ⅱ型が生活習慣によって引き起こされた糖尿病で、40歳以上の方に多く、現在糖尿病の患者さんの95%がこちらの方だそうです。

糖尿病がひどくなると、様々な合併症を誘発してしまいます。
例えば、

  • 糖尿病腎症(透析が必要になります)
  • 糖尿病網膜症(失明の危険もあります)
  • 糖尿病神経障害(最悪、足を切断!なんて事も)


    日頃からの食事管理、していきたいですね。

nekoyanagiは甘い物好きだから気をつけないとね

って、じゃーん

桑の実で
シロップを作って、
カルピス+ソーダ水  でございます💦。

甘酸っぱくて美味しい〜

甘いもの控えるんじゃなかったの?

明日からやる!

これも試験項目かな

  • インスリンは膵臓のランゲルハンス島のβ-細胞で作られる(血糖を下げるホルモンはインスリンしかない)。
  • 糖尿病にはⅠ型とⅡ型があり、 生活習慣病に関わっているのはⅡ型で95%はⅡ型の方です。

読んでくれてありがと。またね

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