イチョウってどんな植物だろう
<イチョウ(Ginkgo biloba) >
成分について
葉
フラボノイド(ケンフェロール)配糖体 テルペンラクトン(ギンコライド ビロバリド) アメントフラボン ギンゲチン など
果実
ビロボールやイチョウ酸(独特の匂いの基)ギンコール酸 タンパク質 デンプン カロテン、ビタミンC 青酸配糖体 など
現在報告されている効能
脳血管神経障害、認知症、糖尿病に起因する網膜損傷、冷え性、めまい、不安障害、PMS(月経前症候群),統合失調症 など
注意しなければならない事
イチョウ葉には、血液さらさら効果がありますので、高脂血症のお薬を飲まれている方は注意が必要です。特に手術前などの服用は避けて下さいね。
ぎんなんは食べ過ぎてはいけません。特に幼児の食べ過ぎには注意が必要です。
果皮にアレルギーを引き起こす物質(ギンコロール、ビロボール)が含まれています。敏感な人は皮膚炎に注意が必要です
アメリカではもっとも売れているサプリメントの一つなんだって
少し前、「記憶力を持続するガム!、なんてありましたよね。最近は見なくなりましたか?。
douzoは試した事あります〜。でも忘れ物は相変わらず・・・でした😇、あれ?
成分には、イチョウ葉エキスって書いてあったと思います。
イチョウについてのあれこれ
生きた化石と言われています
ダーウィンは、イチョウを「生きた化石」と呼びました。
ジュラ紀(約1億5千万年前)に存在した植物のうち、
他の植物はすべて化石として発見されているにもかかわらず、
イチョウだけは今でも現存している事に由来しています。
原爆が投下され、焼け野原になった広島、長崎。
しばらくは植物は育たないであろうと言われた中、
銀杏だけが、真っ先に青い芽を吹いたと言われています
中国では銀杏の事を生長が遅く、孫の代まで実がならない事から、
公孫樹と呼ばれているそうですよ。
イチョウは雌雄異株の裸子植物です
雌の木にだけ、実を付けます。
ただ銀杏は結構の雌雄の見分け方って難しいらしいです☺️。
葉っぱが割れてたら、雄、割れてなければ雌、など大まかな見分け方はありますが、どれも正確なものではないらしいです。遺伝子的には雄雌の違いはあまりないのだとか。
ぎんなんは昔から、食べ過ぎてはいけないと言われていますが、それは何故?
脳内伝達物質(GABA、γアミノ酪酸)を
生成する酵素を阻害する成分が含まれる他、
青梅にも含まれる事で知られる
青酸配糖体も微量ですが含まれているからです😅。
イチョウの葉は栞にしてみてね
イチョウが虫に食われて、ボロボロになっているの見た事がありますか?。
実はこれはとても希な事なんです。
イチョウには忌避効果があるので、虫に食われにくいんです。
これは、イチョウに含まれる シキミ酸
と呼ばれる成分が大きく影響しているんですね。
本の栞にイチョウを使っった、経験などありませんか?、
昔はよく見かけたのだけどな。
シミ予防、防虫効果が期待できますので、
是非お試しくださいね。
シキミ酸とは
イチョウに防虫効果をもたらす成分 シキミ酸。シキミ酸はシキミ(樒)と言う植物の果実から発見された成分です。因みに発見されたのは日本です。
そのシキミ(樒)に非常によく似た近縁種に トウシキミ と言う植物があります。
そのトウシキミの実を乾燥させたものが、日本でもお馴染みの中華食材 香辛料の八角です。
実は インフルエンザにお薬 タミフル の出発原料はこの八角から抽出されたシキミ酸です
因みに、インフルエンザに罹った時に八角を食べても治療効果はないそうですよ。
※尚、トウシキミは無害ですが、樒(シキミ)にはアニサチン(防虫に効果を発揮する成分です)等、身体に害を及ぼす有害な化合物が含まれています。アニサチンは猛毒で神経毒に働きます。日本では、寺院などでよく見かける植物で榊の代わりに使われたりします。実の形状も、トウシキミにすごく似ていますので、誤飲、誤食には注意が必要です。
いちょうの展望
コレステロールや中性脂肪などの動脈硬化に対して、
血流の改善が期待できるイチョウは若返りのサプリとして、
日々研究が進められています。
日本でのイチョウは現在、健康食品扱いですが、
ドイツ、フランスではイチョウ葉エキスの効果が
すでに臨床的に認められ、老人性痴呆症、
脳卒中、糖尿病、血管障害などの治療薬として
医療の現場で使用されているようです。
ここからは ・・・JAMHA メディカルハーブ講座等、資格試験関連 ご興味がある方へ
少しまとめてみました
付録 ハーブの資格試験対策としてのmemo
- 学名 Ginkgo bilobaのビロバ(biloba)はラテン語で「2つの割れ目」という意味で、銀杏の葉の形を表しています。
- 安全性 2d(注釈、到底の使用制限がある)⇒ 手術の前は服用しない
- 相互作用 クラスB
PAF阻害(血小板活性化因子の阻害⇒血小板の止血作用を邪魔するって事です、高脂血症の方など、お薬をもらっている方は注意が必要って事です)
MAO阻害薬に影響与える可能性( ドパミン、セロトニンの分解酵素(MAO)を阻害する事によってドーパミンの濃度を上げるようにするお薬、パーキンソン病などに使われるそうですが、最近では殆ど使用されてないそうです) - 主要成分として テルペンラクトン(ギンコライド ビロバリド)、バイフラボン(アメンとフラボン)
テルペンラクトン⇒テルペノイド(イソブレン(C5 馬さんの形)2つ以上の構成〜)にラクトン環が付いた形をしています。
バイフラボン⇒,フラボン2分子が分子間縮合したもの (悪性腫瘍などの研究が進んでいるようです)
ちょこっと問題 お役に立てば (ハーバルセラピスト等 日本メディカルハーブ協会に準じています)
(セラピスト問題向き)
イチョウは安全性は( )、相互作用は( )。中でも、血小板活性因子の阻害( )には注意が必要で、高脂血症などのお薬を処方されている方は注意が必要です。
いちょうの主成分は ギンコライド ビロバリド
(シニア問題向き)
イチョウは茶剤ではなく、もっぱらサプリや( )剤の形で用いられる。
ドイツコミッションEモノグラムでは「フラボノイド配糖体( )%〜( )%、テルペンラクトン5〜7%、( )酸、5pp 以下のエキス剤を一日120%〜240%、2,3回に分けて服用すると規定されています。
答え
2d 、B PAF阻害 エキス、 22〜27、ギンコール酸
日本メディカルハーブ協会
JAMHAハーバルプラクティショナー
竹永千景