フラボノイドは、ポリフェノールの一種で、殆どの植物に含まれている成分です。ラテン語のフラバス、”黄色”の意が由来の色素成分です。
近年よく耳にする、アントシアニン、イソフラボン、カテキンなども大きな分類に分けるとフラボノイドに含まれます。フラボノイドは抗酸化作用、デトックス作用、がん抑制、免疫を整える、血液サラサラ、老化抑制など様々な効果が認められています。

フラボノイド
フラボノイドの基本骨格

主なフラボノイドの一例

  1. ドクダミ、エルダーフラワー、蕎麦など・・・に多く含まれる ・・・クェルセチン。
    毛細血管透過性抑制作用(毛細血管に作用し、血管抵抗値を増強することにより脆くなった血管を強化し、止血作用を示します)や抗炎症作用を示すことが知られています。クエルセチンに糖がくっついたものが、ルチンで蕎麦に多く含まれる事は知ってる方も多いのではないかと思います。
  2. ジャーマンカモミール、セロリなど・・・に多く含まれる ・・・アピゲニン、ルテオリン。
    抗炎症作用、抗アレルギー作用などを示す事で知られています。
  3. 柑橘系の果皮など・・・に多く含まれる ・・・ナリンギン ヘスペリジン。
    果物の果皮に含まれる苦味成分で、毛細血管透過性抑制作用(毛細血管に作用し、血管抵抗値を増強することにより脆くなった血管を強化し、止血作用を示します)、抗炎症作用で知られています。
  4. 大豆など、マメ科植物に多く含まれる・・・イソフラボン。
    女性ホルモン作用を有することから、骨粗相症治療薬が開発されています。また鎮痙作用。血糖降下作用が認められています。
  5. 緑茶など・・・に多く含まれる 縮合型カテキン。
    カテキン、特にカテキンの中でもエピガロカテキンガレートは、抗酸化作用、抗がんン作用、アルツハイマーの原因とされるβーアミロイド生成抑制作用、抗動脈硬化、インフルエンザ感染抑制など、様々な効果が報告されています。カテキンについてはこちらにも少し説明させて頂いています。
  6. ビルベリー、ブルーベリー、カシスなど・・・に多く含まれるアントシアニン
    ビルベリーは第二次世界大戦中、英国空軍のパイロットがビルベリーのジャムを食べておくと視界が良いと証言した事などから、目のピント調節効果がある事がしられていました。ビルベリーなどに含まれるアントシアニジンは毛細血管の血液循環に効果に関係がある事が知られています。また最近では、紫外線によるメラニン色素から細胞を守ってくれる働きなども報告されています。
ジャーマンカモミール
緑茶
ブルーベリー