ステロールはステロイド(天然に存在するトリテルペノイド、特有の骨格を持つ)の一種で、動植物界に多く存在します。代表的な例としては植物性のシトステロール、動物性のコレステロール、菌類のエルゴステロールなどがあります。コレステロールはビタミンD、ホルモン、胆汁酸などに変化しますし、エルゴステロールは、シイタケなどの菌類や酵母に含まれ、紫外線照射によりビタミンDへと変化します。
植物ステロールの種類
スチグマステロール 大豆などに多く含まれる
シトステロール 綿実油。大豆油に多く含まれる
カンペステロール バナナ ザクロ などに多く含まれる
エルゴステロール シイタケなどの菌類に含まれる
健康診断の血液検査などでよく耳にするコレステロール。身体に良くないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、細胞膜の主要な構成成分であり、また、性ホルモン、副腎皮質ホルモンなどの原料でもあります。コレステロールは生命維持に欠かせない重要な物質で、身体の内分泌を正常に保つのにとても重要な働きを担っています。善玉コレステロールである、あじ・さんまなど青魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールを下げ善玉コレステロールを増やす働きがありますので、積極的に取るように指示されるのはそのためです。
フィトステロールは水にあまり溶けません、温浸油など、チンキなどで抽出する方が効果的です。