トリテルペンについて
テルペノイドとはイソプレン(下図の様な型をしています)を構成単位とし、植物や昆虫、菌類などによって作り出される生体物質です。トリテルペンはイソプレン単位6個(炭素数30)からなる化合物の総称で動物,植物中に遊離または配糖体として存在しています。他のテルペンはこちらを参照。
生合成過程で転位,酸化,脱離などの反応が起こった結果,炭素数が少なくなったステロイド,ホルモン,ビタミンDなどもトリテルペン由来です。なお、サポニンはトリテルペンアルコールの配糖体(糖がくっついたもの)です。
主なトリテルペン類
サメ類の肝油に多く含まれるスクアレン(スクアランはスクアレンを酸化しにくくした物質)
朝鮮人参などに含まれるサポニン
ローズマリーなどに含まれるウルソール酸
甘草(リコリス)に含まれるサポニン(グリチルリチン酸)
オレンジの苦味成分リモニン
ダンディライオン(たんぽぽ)に含まれるタラキサステロール など